人気プロ絵師による「Cintiq Pro 16」発売直前ガチレビューワコムの新型は天使? それとも鬼子?(3/9 ページ)

» 2017年04月18日 00時00分 公開
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ワコム製液晶タブレットの最大の利点の1つ、低ジッター

 ジッターという言葉は初めて聞く方もいるかもしれません。現象だけを簡単に書くと、ゆっくり引いた斜め線が、ゆらゆらと曲がる現象のことです。

 ペンタブレットは基本的に、縦横に張り巡らされたセンサーで座標を検出しています。ここで斜め線を引くと、センサーに近い状態、遠い状態が縦方向、横方向で独立して起こるので、センサーからの距離によって特性が変化し、それによる誤差が目に見えてくる、というものです。縦線と横線の場合は縦方向もしくは横方向のセンサーとの距離が一定のため、線のゆらぎとしては目に見えません。

 これがなかなかの難物で、素早く線を引けば手ブレ補正機能などで滑らかになるものの、丁寧に描こうとするほど線が不規則に曲がり、短いハッチングなどは角度すら一定になりません。

 これを調べる方法は、斜めにゆっくりと平行線を引きます。これがパターン状に曲がっていたら、手ブレでなくジッターが起きているということです。以下は現象が起きている他社製品の例です。

他社製Windowsタブレットの、ジッターの例

 実際のところ、有名メーカーも含めて、筆圧ペンを搭載したタブレット機はほとんど全滅状態、ワコム製デジタイザを搭載した製品でもメーカーがキャリブレーションをサボっているのか、油断ならないといった状況です。

 Cintiqシリーズはもともとジッターが起こりにくい方式を採用していたので、個人的には旧Cintiq製品ではテストすらしていなかったのですが、今回はフォームファクタが小さくなって4Kにもなって、微妙な揺らぎの影響度が増しているので、確かめておくことにしました。

 その結果がこうです。ペンを立てて描いた状態では察知できるジッターはなし、極端に寝かせて描いたときには、無視しがたいジッターがある、普通に持つ角度(より少し意識して傾けていたと思います)では、あるようにも見えるけど気にするほどでもない、という結果でした。ほとんどの人は、ジッターはない、または、なくはないとしても自分の手ブレのほうがずっと影響が大きいと考えて使うことができると思います。

Cintiq Pro 16は極端な条件以外ではジッターはないものとして使える

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