ベンチマークテストで性能を見てみよう。評価機のスペックをまとめると、CPUがCore i7-6700HQ、グラフィックス機能はNVIDIA GeForce GTX1070、メモリが8GB、ストレージはM.2 SSD(Kingston RBU-SNS81152S3256G2)、OSはWindows 10 Home(64bit)という内容だ。
2016年後半以降のハイエンドゲーミングPCとしては定番的なスペックなので、スコアもそれに準じている。CPU性能の目安となるCINEBENCH R15のCPUスコアは688で、サーマルスロットリングなどは発生せず、CPUのポテンシャルをしっかり発揮できていると分かる。
SSDはあまりメジャーな製品ではないが、CrystalDiskMarkのスコアを見ると性能は上々だ。Serial ATA 6Gb/s接続のSSDとしてはトップクラスといってよい性能が出ている。
3DMarkでも、DirectX 11ベースのゲーム性能を見る「FireStrike」、DirectX 12対応ゲーム性能の目安「Time Spy」、いずれも。GeForce GTX 1070を搭載したPCとして妥当なスコアをマーク。最新のゲームタイトルをフルHD解像度かつ高画質設定で楽しむのに十分過ぎるパフォーマンスを証明している。
VRMarkのOrange Roomのスコアは6753。VR Ready PCの基準である5000を楽に超えている。Steam VR Performance Testでも「VRレディ」評価。90fps未満へ落ち込んだフレームはなく、忠実度も高いレベルを保っている。
補助用ではあるがバッテリーも搭載しているため、バッテリー駆動時間も計測した。計測には、海人氏製作のbbench 1.01を利用した。有線LANで常時接続し、60秒ごとにWebサイトを巡回(10サイト)、10秒間隔でテキスト入力を行なう設定で行っている。残り5分でまでの駆動時間は3時間40分と公称値の約3時間を上回って動作した。
モバイルを想定した製品ではないので電源オンのまま乱暴には扱えないだろうが、例えば、家族が留守中のときだけリビングの大型TVで楽しむために自分の部屋から移動するといった場合などに、ゲームの終了や電源オフといった操作をせずともそのままさっとACアダプターを外して移動できるのは便利かもしれない。
動作音については、特に大きいというわけではないが、静音とも言い難い。アイドル時や低負荷時でも動作していることがはっきり分かる音がし、高負荷をかけるとさらに大きな音がする。静かな部屋だと少し気になるが、ゲームや映画などを普通の音量で楽しんでいれば気にならない程度ではあるだろう。
ロゴ面正面15cmの距離からの測定(室温21℃) | |
---|---|
暗騒音: | 32.1dB |
アイドル時: | 36.3dB |
低負荷時: | 36.3dB |
高負荷時(3DMark): | 43.9dB |
高負荷時(CINEBENCH): | 41.2dB |
マウスコンピューターの直販ページでの販売価格は、16万9800円から(税別)だ。液晶ディスプレイやキーボードを搭載していないので当然ではあるが、同等スペックのゲーミングノートPCよりも低価格で割安感がある。
省スペースという理由でゲーミングノートPCを選んでいたユーザーにとっては魅力的な選択肢が増えたといえるだろう。ディスプレイについては、HDMI入力がある家庭用TVに表示して使えるし、別途好みにあう液晶ディスプレイを導入してもいい。キーボードについても、G-Tuneブランドにはゲーミングに特化したキーボードやマウスも用意されているのでそれと組み合わせるのもおすすめだ。
とにかくビジュアルのインパクトが強いが、ゲーミングマシンとしてのパフォーマンスも上々。メモリやストレージはBTOで柔軟に構成でき、USB 3.1 Type-Cやカードリーダーの装備などインタフェースも充実しているので、ゲーミング以外の用途にも幅広く活用できる。省スペースでパワフルなPCが欲しい方は要注目の製品だ。
マウスコンピューターの関連製品の記事を読みたい方はこちらへ
→【PR】PC USER特設ページ「mouse station」
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.