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» 2017年04月20日 06時00分 UPDATE

2017年春はこれを買う!(2):エントリー向けNASキット4製品を徹底比較 読み書き速度・駆動音・バックアップ設定編 (1/6)

各社から発売されている2ベイのNASキット4製品を用意し、セットアップから実際の使い勝手に至るまで、スペック表だけでは分からない違いを徹底比較。第2回は「読み書き速度」「駆動音」「バックアップ設定」の3つのポイントをチェックする。

[山口真弘,ITmedia]

 NASはセットアップが完了してPCから読み書きができるようにさえなれば、製品の違いを意識する機会はそれほど多くない。ユーザーが普段から意識するのは、むしろ読み書きの速度、さらに駆動音の騒々しさといったハードウェアにまつわる部分だろう。今回はこの2点についてチェックする。

 また、データを安全に保護するための機能として重要なのがバックアップ機能だ。これについては設定のしやすさもさることながら、継続的にメンテナンスフリーでの運用が可能かどうかも大きなポイント。今回は最もスタンダードなバックアップ機能である「USB HDDへのバックアップ方法」についても比較していく。

 ←・第1回:エントリー向けNASキット4製品を徹底比較 組立・セットアップ編

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その3:読み書き速度

 前回に解説したセットアップが完了した時点で、いずれの製品も共有フォルダに対する読み書きが行える状態になっている。今回はそれら共有フォルダに対して、ベンチマークテストアプリ「CrystalDiskMark 5」(64bit)で読み書きを行った場合の速度差を比較する。

 なお、NASは1台のPCに接続して使うUSB HDDとは異なり、ネットワーク経由で他のユーザーと同時に読み書きする可能性がある。複数のユーザーが同時にアクセスした際、パフォーマンスにどの程度影響が及ぶかは、NASの性能を知る指標として重要だ。

 そこで今回は、複数のユーザーがNASに同時アクセスしている状態を疑似的に再現すべく、2台のタブレットでNAS上の動画を再生しながら読み書きテストを行い、通常時とのパフォーマンスの差をあわせてチェックしている。

 検証は、4製品を同一LAN(ギガビット環境)上に設置したのち、CrystalDiskMark 5をインストールした有線接続のノートPC(ThinkPad X1 Carbon)で行っている。NASに用いているHDDは、いずれもSeagateのEnterprise NAS HDD「ST6000VN0001」である。

Synology「DS216j」の読み書き速度

 通常時は読み書きともに100MB/秒を超えているが、同時アクセス時の読み出し速度はかなりの速度低下がみられる。ランダムアクセス時(2行目と4行目)の速度はかなり控えめで、メモリが512MBと他製品の半分以下であることが影響しているようだ。一方、読み出しに比べて書き込みが高速なのは、他製品と比べた場合の強み。5点満点で3点。

photophoto 通常(写真=左)、同時アクセス時(写真=右)

QNAP「TS-231P」の読み書き速度

 全体的な値はSynologyのDS216jと酷似しており、シーケンシャルアクセス(1行目と3行目)に比べてランダムアクセス時に速度が低下する傾向もほぼ同様だ。ただし、同時アクセス時のパフォーマンス低下はDS216jほどではなく、今回紹介する中で最も同時アクセスの影響を受けにくい製品といえる。5点満点で4点。

photophoto 通常(写真=左)、同時アクセス時(写真=右)
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