ファーウェイから、同社初のクラムシェル型ノートPC「HUAWEI MateBook X」が登場した。市場想定価格は14万4800円(税別)から。7月7日に発売する。
スマホメーカーならではの高密度実装技術を生かしたコンパクトボディーが特徴。13型液晶を搭載しながら本体サイズは約286(幅)×211(奥行き)×12.5(高さ)mmと、A4用紙より小さいフットプリントを実現した。また、第7世代Core i7/5を搭載しながらファンレス仕様となっている。
ベゼル幅が約4.4mmの狭額縁液晶ディスプレイは、解像度が2160×1440ピクセル(アスペクト比3:2)、色域はsRGBカバー率100%をうたう。さらにノートPCで世界で初めてDOLBY ATMOSに対応しているのも目を引く。このサウンドシステムはソフトウェアチューニングだけでなく、ハードウェア設計からドルビーと共同開発し、大音量で臨場感の高いサウンドを楽しめるという。ドルビー・ジャパンの大沢社長は「共同開発により今までにない音質を実現した。ノートPCがまるでオーディオ機器のような音を聴かせてくれる」と自信を見せる。
キーボードはキーピッチ約19.2mm、キーストローク1.2mm。防滴仕様でバックライトも内蔵する。このほか、電源ボタンと一体化した指紋認証センサーなど、スマホメーカーならではのギミックも備える。
インタフェースはUSB Type-C×2とヘッドフォン入力。液晶上部に約100万画素のWebカメラを搭載するほか、ネットワーク機能としてIEEE802.11ac/ab/g/n対応無線LANを内蔵する。また、別売オプションとしてHDMI、アナログRGB、USB-A、USB-Cポートをまとめた「MateDock 2」も用意。バッテリー駆動時間は約10時間だ。
ラインアップと価格は、Core i5と256GB SSDを搭載する下位モデルが14万4800円、Core i7と512GB SSDを搭載する上位モデルが17万3800円(ともに税別)。カラーバリエーションはプレステージゴールド、ローズゴールド、スペースグレーの3色(プレステージゴールドは最上位モデルのみ)。
2016年にタブレットのMateBookでPC市場に参入したファーウェイだが、同社プロダクトソリューション統括部の楊勇(ヤン・ヨン)本部長は、「タブレット市場の傾向に逆行して着実にシェアを伸ばし、日本でも市場シェア22.85%(2017年1月〜5月/BCN調べ)を獲得するなど着実に地位を固めつつある」とアピール。従来のノートPCが縮小傾向にあるのは、「価格競争でイノベーションが失われた結果だ」と指摘し、研究開発に多額を投じているファーウェイが「高い技術とイノベーションでPC市場に新しい価値を提供していく」と力強く語った。
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