先週、複数のショップで話題になっていたのはIntelの超小型ベアボーン「NUC HADES CANYON」だ。ボディーにドクロのイラストをあしらったハイエンドシリーズで、GPUにAMDの「Radeon RX Vega M」を統合したモバイル向けCPU「Kaby Lake G(開発コード)」を採用しているのが特徴だ。
上位CPU「Core i7-8809G」(4コア・8スレッド、RX Vega M GH、TDP100W)を組み込んだ「NUC8i7HVK」が税込み12万5000円前後、下位「Core i7-8705G」(4コア・8スレッド、RX Vega M GL、TDP65W)搭載の「NUC8i7HNK」は同10万2000円弱となる。
いずれもPCIe x4とSATA接続のM.2スロットを各1基とDDR4 SO-DIMMスロット2基、HDMI(2.0)とminiDP、Thunderbolt 3端子を各2基備えている。拡張スロットのスペースはない。Wi-FiとBluetoothはオンボードチップで対応している。
“ドクロつき”のハイエンドNUCは2016年7月にCore i7-6770HQ搭載の「NUC6i7KYK」が登場しているが、今回は「上位はVRでもいけるというほどのGPUで、下位も普通にゲームがサクサク動く水準」(TSUKUMO eX.)と描画性能の期待値がさらに高い。
売れ行きは好調だ。特に上位の「NUC8i7HVK」は週末を待たずに複数店で売りきれになるほどの反響がある。オリオスペックは「Radeon統合のKaby Lake Gということで注目している人が予想以上に多い印象です。ゲームはもちろん、色々な分野で使える強さがありますしね」と語る。
ゲーム用途以外でも人気というのは各ショップで共通のようで、別のショップから「ゲームとVR用のほか、演算処理のために単位スペースあたり最もハイスペックな端末としてHADES CANYONを複数台買っていく人もいました。何なら(ゲームイメージの強い)ドクロ柄じゃない方が売れるのかも」といったコメントも聞いた。
なお、NUC全体の売れ行きも全体的に上向いているそうだ。パソコン工房 秋葉原BUYMORE店は「Core iの世代が上がってコア数が増えたのを切っ掛けに盛り返しましたね。以前は2万円以下のエントリーが中心でたまにNUC6i7KYKみたいなハイエンドが目立つという感じでしたが、最近はミドルクラスが普通に出ています」と話していた。
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