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» 2018年06月20日 20時17分 公開

ディスプレイをタッチパッドに埋め込んだCore i9搭載4KノートPC「ZenBook Pro 15」

タッチパッドにディスプレイを統合するアイデアは、かつて“失敗例”としてPCの歴史に埋もれていった。ASUSの「ScreenPad」はどうか。

[ITmedia]

 ASUS JAPANは6月20日、2018年PC夏モデルとして17製品、33モデルを発表した。同日より予約販売を開始し、6月22日より順次発売する。

ZenBook Pro 15 UX580

 夏モデルの目玉は、15.6型ノートPC「ZenBook Pro 15 UX580」だ。タッチパッドとディスプレイを統合した「ScreenPad」を内蔵する他、Adobe RGB比100%(sRGB比132%)の鮮やかな4K液晶ディスプレイや、6コアのCore i9-8950HK(2.9GHz、最大4.8GHz)、PCI Express x4接続の1TB SSD、GeForce GTX 1050 Tiなどハイスペックな構成でまとめている(下位モデルはフルHD液晶、Core i7-8750H、GeForce GTX 1050、512GB SSD)。

天板のスピンドル加工やダイヤモンドカットで処理したエッジなどZenBookシリーズに共通するデザインを引き継ぎつつ、ボディーカラーは同社が「ディープダイブブルー」と呼ぶ深い青を採用している。デザインコンセプトは「夜明けの空に太陽が昇っていくイメージ」だという
液晶ディスプレイは4K表示対応。Adobe RGB比100%の広い色域を持つ。出荷前にキャリブレーションを行い、放送などのプロフェッショナルな現場で使用されるディスプレイと同等レベルを実現したという
harman/kardon製スピーカーや指紋認証センサーを搭載

 注目のScreenPadは、通常のタッチパッド機能の他、アプリランチャーや使用アプリケーションにあわせてツールバーを表示できるScreenPadモードと、2つ目の画面として利用できる拡張ディスプレイモードを選べる。ScreenPadモードでは、Officeソフトと連動して各種ツールを並べたり、Windowsアカウントと連動するカレンダーや音楽再生プレーヤーを表示したりできる。また、フルHD解像度を持つScreenPadを併せて最大5画面出力(ScreenPad以外は全て4K解像度)に対応する。

ScreenPad
音楽プレーヤーアプリ
ScreenPadモードの他、もう1つのディスプレイとして使える拡張ディスプレイモードもある

 ScreenPadの開発に携わったASUSTeK Computer本社のデイビット・リン氏は、ZenBookユーザーを対象とした調査結果から、「ユーザーはWebブラウザやオフィスソフトなど多くのウィンドウを開いて作業をしているため、仕事に使えるデスクトップ領域が全体の65%しかないことに不便を感じている」と指摘。今まで以上に画面を広く利用し、マルチタスクをできる環境を追求した結果としてScreenPadを開発したと話す。

ASUSTeKComputer Inc. Touch TechR&D Managerのデイビット・リン氏

 実はタッチパッドの部分にスマートフォンを装着するパターンも検討したが、PCをスマホで操作する際の遅延問題などから却下し、直接外部GPUで描画できるScreenPadにハードウェアを設計し直したという。

ZenFoneをアタッチするアイデアもあった(記事初出時、ZenFoneの名称を誤って記載していました。おわびして訂正いたします。2018年6月25日14時50分訂正)

 タッチパッド部分をディスプレイとして活用するアイデアは、2009年にシャープが製品化している。このとき使用された光学センサー液晶パッドでは描画遅延があり、実用上、ユーザー体験を損ねていた、とリン氏は語る。一方、ZenBook Pro 15 UX580のScreenPadはフルHD解像度に対応し、NVIDIA製GPUを活用することで快適なレスポンスを実現している(このためGeForceを搭載していないシステムでは現状ScreenPadは利用できない)。「ScreenPadは最もパワフルなマルチタスクのパートナーになるだろう」(同氏)。

 ScreenPadのSDKは2018年末(もしくはそれより前倒し)に公開される予定で、アプリはMicrosoft Store経由で追加できるようになる見込み。「他製品での展開やScreenPadのさらなる大型化も検討している」とリン氏は語るが、現状、利用できるデバイスの数が少ないことも理解しており、「個人のアプリ開発者の協力を得るためにコンテストのようなものも企画している」とのことだ。

 ZenBook Pro 15 UX580の価格はCore i9を搭載する上位モデル「UX580GE-8950」が34万9800円(税別)、Core i7の下位モデル「X580GD-8750」が24万9800円。また、フルHD解像度でScreenPadを内蔵しない「ZenBook Pro 15 UX550GD」は19万9800円(全て税別)。7月中旬に発売される予定。

この他、製品発表会にはゲーミングブランド「ROG」の新モデルをはじめ、この夏投入される新モデルが展示されていた

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