Core i9登場も供給不足のIntel、Ryzenとの微妙なバランスが続く古田雄介のアキバPickUp!(1/4 ページ)

» 2018年11月05日 13時05分 公開

 11月2日、「Coffee Lake Refresh-S」ことIntelの第9世代Coreのハイエンドモデル「Core i9-9900K」と「Core i7-9700K」が売り出された。税込み価格は順に6万6000円前後と5万2000円弱。どちらも少数の入荷で、週末を待たずに品薄化したが、特にi9-9900Kは予約や抽選分でほぼ全てが売り切れてしまい、店頭で買える在庫は見かけなかった。

Intel「Core i9-9900K」。ドスパラ秋葉原本店で撮影
同じく「Core i7-9700K」。TSUKUMO eX.で撮影

 2モデルともLGA 1151ソケットに対応するCPUで、i9-9900Kは8コア・16スレッド、i7-9700Kは8コア・8スレッドの構成。ベースクロックはともに3.6GHzで、ブースト時の最高クロックはi9-9900Kが100MHz大きい5.0GHzとなる。内蔵GPUに「Intel UHD Graphics 630」を内蔵し、TDPが95Wで、PCIe(3.0)レーン数が40という点は共通している。

 販売前に行列ができたTSUKUMO eX.は「ずっと狙っていたコアな人たちの取り合いになりました。i9-9900Kは抽選、i7-9700Kは希望者全員に販売した形です」という。他にも開店時の行列分で在庫切れしたというコメントを複数聞いた。

ドスパラ秋葉原本店の軒先で11月2日に撮影した新Coreシリーズの在庫状況
TSUKUMO eX.は11月2日夕方時点でi7-9700Kの店頭在庫を残していた

 i9-9900Kの購入パターンとしては、Z390マザーとセットではなく単体というユーザーが多い様子だ。パソコンSHOPアークは「Z390のハイエンドマザーを先に調達して、i9-9900Kをずっと待っていたという人が多いのかなと思います」と話していた。

 そして、各ショップを回って印象的だったのは、新世代ハイエンドが登場した高揚感がほとんど感じられなかったことだ。某ショップは「2回延期してようやくですし、数量も全然ですからね。どれだけ機会損失してくれるんだと……。まあ、やっと登場したということでよしとします」と疲れ気味に語る。

 再入荷のめどが立っているというコメントは聞かなかったが、i9-9900Kについても「早ければ11月中旬」から「年末にはまあ大丈夫な状態になるらしい」などの情報はあり、今後の供給状況についてそこまで絶望視はされていない。

       1|2|3|4 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2024年04月26日 更新
  1. ワコムが有機ELペンタブレットをついに投入! 「Wacom Movink 13」は約420gの軽量モデルだ (2024年04月24日)
  2. わずか237gとスマホ並みに軽いモバイルディスプレイ! ユニークの10.5型「UQ-PM10FHDNT-GL」を試す (2024年04月25日)
  3. 「社長室と役員室はなくしました」 価値共創領域に挑戦する日本IBM 山口社長のこだわり (2024年04月24日)
  4. 「Surface Go」が“タフブック”みたいになる耐衝撃ケース サンワサプライから登場 (2024年04月24日)
  5. QualcommがPC向けSoC「Snapdragon X Plus」を発表 CPUコアを削減しつつも圧倒的なAI処理性能は維持 搭載PCは2024年中盤に登場予定 (2024年04月25日)
  6. 16.3型の折りたたみノートPC「Thinkpad X1 Fold」は“大画面タブレット”として大きな価値あり (2024年04月24日)
  7. アドバンテック、第14世代Coreプロセッサを採用した産業向けシングルボードPC (2024年04月24日)
  8. あなたのPCのWindows 10/11の「ライセンス」はどうなっている? 調べる方法をチェック! (2023年10月20日)
  9. AI PC時代の製品選び 展示会「第33回 Japan IT Week 春」で目にしたもの AI活用やDX化を推進したい企業は要注目! (2024年04月25日)
  10. ロジクール、“プロ仕様”をうたった60%レイアウト採用ワイヤレスゲーミングキーボード (2024年04月24日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー