10月に発売されたAmazonのスマートスピーカー「Echo Plus」(第2世代)は、新たに温度センサーを搭載していることが特徴だ。具体的にどのようなことに使えるのか、早速試してみた。
第2世代Echo Plusでは、温度センサーはデフォルトで「オン」となっており、室温が常時測定されている。ヘルプページによると、利用にあたって「センサーをスマートホームグループに追加」する必要があるとのことだが、筆者の環境では特に何もしなくとも、AlexaアプリでEcho Plusの設定画面を開くことで現在の温度が表示された。
ちなみにこのアプリ上での温度の表示は、例えば「温度」という項目をタップすることで表示されるわけではなく、設定画面を開いただけでいきなり表示されるので少々驚く。しかも「摂氏」の前にいったん「華氏」で表示されるので、とてつもなく高い温度が表示されてしまう。少々不思議な仕様だ。
さて、この温度センサーは、大きく分けて2通りの使い方がある。一つは声で室温を尋ねる方法で、「Alexa(アレクサ)、室温を教えて」と尋ねると、音声で「24度です」などと答えてくれる。わざわざ室温計などを見なくとも、音声で教えてくれるので便利だ。
表現を変えながら繰り返し尋ねていると、ごくまれに室温ではなく現在の天気を読み上げるなど、やや不安定なところもあるが、「温度」ではなく「室温」を尋ねるようにすれば大抵は問題なさそうだ。ちなみに家庭内に複数のEchoデバイスがあれば、Echo Plusでない別のデバイスに室温を尋ねても、本製品で測定した室温を読み上げてくれる。
音声で室温を尋ねる以外にも、温度センサーを「定型アクション」と連携させ、温度をトリガーに何らかのアクションを実行するという使い方もある。具体的には、温度が一定のラインを上回る(下回る)と、その旨を知らせるメッセージをスマートフォンに送ったり、家電製品の運転を始められたりする。
設定方法は通常の「定型アクション」と同じで、まず定型アクションの新規作成を選択して、「実行条件」からEcho Plusを選択。温度を指定できる画面が開くので、何度以下、もしくは何度以上と設定すればよい。今回は試しに「24.5度以下」と設定した。
続いて「アクション」で、上記の温度条件を満たした場合に何をするかを指定する。今回は、室温が前述の24.5度を下回ると、Alexaアプリで「室温が24.5度を切りました」というメッセージが表示されるように設定した。こうしておけば、わざわざ室温を尋ねなくとも、指定の室温を上回る(下回る)と、スマホに通知されるというわけだ。
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