ブラザー販売の「ピータッチキューブ(P-TOUCH CUBE)」シリーズは、Bluetoothによる無線接続に対応し、スマートフォンやタブレットからラベルを印刷できるカジュアルな小型熱転写式ラベルプリンタだ。
7月下旬に登場した新モデル「PT-P910BT」は、シリーズとしては最大の36mm幅のラベルの印刷に対応し、店舗やオフィスでの利用も視野に入れた製品となっている。
この記事では、PT-P910BTを試していく。幅広ラベルを作れるラベルプリンタを探している人の参考になれば幸いだ。
PT-P910BTは、Bluetoothによるワイヤレス接続に加えてUSB 2.0 Type-Cケーブルによる有線接続にも対応している。対応プラットフォーム(OS)もAndroid、iOS/iPadOS、Windows、macOSと幅広い。電源も外部給電(USB接続)とバッテリーの2系統に対応しており、利用者の環境に応じて柔軟に使い分けられる。
外部給電は、本体のUSB Type-C端子に5V/0.5Aの電源を接続して行う。ACアダプターは付属していないので、必要に応じて別途買うようにしたい。Windows PCやMacと付属のUSB 2.0 Type-A to Cケーブルでつないで給電を受けることも可能だ。
付属のバッテリーは7.5V/1750mAhという仕様で、着脱できる。本体に外部電源をつないでおけば、バッテリーの充電も行える。充電しながら本体を使うことも可能だが、消費電力が大きくなる場合(ラベルの印刷中など)は、充電が一時的に止まる場合もある。
なお、バッテリーがない状態でも、外部電源さえ確保できれば本体は動作する。
プリンタの初期設定は比較的簡単だ。「Windows PC/Mac」と「スマホ/タブレット」に分けて手順を簡単に紹介する。
Windows PCやMacは、Bluetooth接続とUSB接続の両方に対応している。
接続方法を問わず、デバイスドライバー(Windowsのみ)やユーティリティーソフトウェアをインターネットからダウンロードしてインストールする必要がある。
ドライバーやソフトウェアは個別にダウンロードすることもできるが、ブラザーが提供している「ソフトウェア/ドキュメントインストーラー(統合インストーラー)」を使うと、必要なものを一括ダウンロードできるので便利だ。
統合インストーラーを使ってセットアップする場合の手順は以下の通り。
スマホやタブレットでは、Bluetooth接続で利用する。印刷アプリは、カジュアル寄りの「P-touch Design&Print 2」と、ビジネスで便利な機能を備える「iPrint&Label」の2種類に対応している。シーンに応じて使い分けると便利だ。
P-touch Design&Print 2を使ってセットアップする場合、手順は以下の通りとなる。
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