若者の携帯電話中毒、スマホでさらに加速か

» 2012年12月03日 13時47分 公開
[ITmedia]

 若者の過度な携帯電話の利用が、人間関係に影響を与える可能性があるという報告書を米研究者が発表した。端末機能の高度化は、過度な利用や中毒につながる可能性があると指摘している。

 この調査は米ベイラー大学のジェームズ・ロバーツ(James Roberts)博士とシートンホール大学のステファン・ピログ(Stephen Pirog)博士が行い、11月28日付けで学術誌「Journal of Behavioral Addictions」に発表した。米国の大学2校・学生約200人の携帯電話の利用を物質主義と衝動行動の観点から調べ、報告書としてまとめた。携帯電話の利用に関する過去のデータも引用している。

 学生に対し、「朝起きて最初に着信やメッセージのチェックをする」「携帯電話の利用を管理・制限することは難しい」「携帯電話がないと困ってしまう」などの質問に回答してもらい、物質主義と衝動行動の面から分析した。その結果として、携帯電話は電話という実用的な目的以上の役割を持っており、公の場で利用される特性からも、若者の社会生活において重要な役割を果たしているという。多くの若者は携帯電話を自分の幸福にとって不可欠なものと見ており、携帯電話のブランド、それに電話の外観と着信音などのカスタマイズは自己同一性(セルフアイデンティティ)にとって重要な部分を占めているとしている。

 また、この調査では18〜24歳の若者が1日平均109.5件、月平均3200件のSMSを送り、1日平均60回メッセージをチェックし、大学生のICT(情報通信技術)利用時間は1日平均7時間などといった過去の調査データを参照し、物質主義と衝動行動が携帯電話とIM(インスタント・メッセージ)への依存を加速していると指摘している。衝動買いのような中毒性と人間関係への影響の可能性も示唆しており、カメラ、GPS、ゲームなど多機能なスマートフォンの台頭により、過度な利用と中毒の危険がさらに高まっているとも記している。

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