光に吸い寄せられるのか、70%の節電効果をうたうモスバーガーの新看板スマートショップ

店舗の位置やブランドを道行く人々に示す外看板。明るく点灯時間が長いため、消費電力もかさむ。モスフードサービスは外看板にLED照明を導入し、消費電力を70%低減しつつ、2〜4%の売上増効果を実証できた。

» 2013年06月10日 11時00分 公開
[畑陽一郎,スマートジャパン]

 消費電力を低減しつつ、売り上げを増やす。モスフードサービスはこのような取り組みに成功、全店舗に広げる。

 モスフードサービスはファストフード店「モスバーガー」の外看板へLED照明を試験的に導入してきた。2012年度には直営店全店や販売子会社、一部の加盟店を合わせて300店舗にLED照明を導入した結果、外看板の消費電力を70%低減できることを確認した。店舗当たり年間4万円程度のコスト削減効果が得られるという。

 同時に2〜4%の売上増効果も認められたという。これは外看板のデザインを新しくしたことも合わせて、注視性や視認性が高まったからではないかと考えられる。今後2年間で25億円を投じて全店にLED照明を利用した新看板を導入していく。費用は本部であるモスフードサービスが負担する。

図1 LED照明を利用した外看板。出典:モスフードサービス

 モスフードサービスが導入した新看板は図1のようなものだ。中央上に「m」の字を配した白色と緑色の看板である。看板の内部にモジュール式のLED照明を配置した。LED電球や直管型LED照明などとは異なり、基板上に粒状のLEDを配置したもの。ネオンサインのように線状に光るのではなく、点状の光を拡散して利用する。照度は白い部分で1500lx(ルクス)、緑色の部分で500lxだ。

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