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» 2013年11月27日 09時30分 UPDATE

スマートファクトリ:地上絵のような円形のメガソーラー、KDDIが受信所の跡地に建設

携帯電話3社を含む大手通信会社グループが再生可能エネルギーの導入を加速させている。KDDIは京セラをパートナーにメガソーラー事業を拡大中で、自社の遊休地にも相次いで建設する計画だ。第1弾のメガソーラーが茨城県内にある受信所の跡地で運転を開始した。

[石田雅也,スマートジャパン]

 大規模な通信施設は電波を全方位に送受信する必要があるために、用地が円形になっているケースが少なくない。KDDIが同社初のメガソーラーを建設した「旧北浦受信所跡地」も円形の土地だ。太陽光パネルを設置した状態を上空から見ると、まるでナスカの地上絵のように見える(図1)。

 これまでの日本のメガソーラーの中で最も美しいデザインを実現したと言ってもよいだろう。自然環境との調和を図る再生可能エネルギーの発電設備は、景観を損なわないことも重要な課題になる。

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kddi_solar2_sj.jpg 図1 「旧北浦受信所跡地」に建設したメガソーラー。出典:KDDI、京セラ

 茨城県にある旧北浦受信所は短波通信の中継基地として使われてきたが、近年は跡地が遊休地の状態になっていた。7万8000平方メートルある円形の土地に2MW(メガワット)の太陽光発電設備を設置して、11月18日から運転を開始した。年間の発電量は260万kWhを見込み、一般家庭で約700世帯分の電力を供給することができる。

 このほかにKDDIは茨城県と栃木県にある通信施設でもメガソーラーの建設を進めていて、2013年度中に稼働させる予定だ。3カ所を合計すると発電能力は8.8MWになり、年間の発電量は1100万kWhを超える(図2)。

kddi_solar1_sj.jpg 図2 KDDIのメガソーラープロジェクト。出典:KDDI

 メガソーラー事業では鹿児島県で11月1日に運転を開始した日本最大の「鹿児島七ツ島メガソーラー発電所」(70MW)にもKDDIは出資している。これらのプロジェクトを含めて、通信事業と同様に筆頭株主の京セラと共同歩調をとる。メガソーラーの太陽光パネルには京セラ製を採用している。

 携帯電話3社の中では、ソフトバンクグループが三井物産やシャープと組んでメガソーラーを全国に展開中だ。NTTグループではNTTファシリティーズが中核になって、企業の遊休地を活用したメガソーラー事業を積極的に拡大している。通信もエネルギーも公共性が強く、今後は各社が双方を連携させたサービスを提供する可能性もある。

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