新型ポメラのよく分からないところを、開発担当の立石さんに聞いてみた

デジタルメモツール「ポメラ」に待望の新機種が登場。気になる新機能や従来機種との変更点を、開発担当の立石さんに聞いてみた。

» 2009年11月25日 20時53分 公開
[杉本吏, 鷹木創,Business Media 誠]
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新機種のDM20

 キングジムのデジタルメモツール「ポメラ」に、新機種の「DM20」が加わる

 画面サイズが大きくなり、テキスト編集機能も強化したDM20は、「記者やブロガーなど、文章を書く機会が多いユーザーにも対応できるプレミアムモデル」という位置付けだ。「ポメラに興味はあるけど、新機種が出るまでは様子見だな」と考えていたユーザーにとっては、従来機種との変更点や新機能が気になるところだろう。

 ということで誠 Biz.IDでは、Twitterの@bizid宛てに寄せられた新型ポメラに関する質問を、開発担当であるキングジムの立石幸士さん(開発本部電子文具開発部開発課)にぶつけてみた。購入を検討しているユーザーの参考になれば幸いだ。

帰ってきた「ポメラで書くポメラ日記」はこちら

DM20のメカ設計についてはこちら(@IT MONOist)

キーボード関連

キングジムの立石幸士さん(開発本部電子文具開発部開発課)に質問をぶつけてみた
  • キー配置は?
  • キーボードの剛性やキーピッチは変わった? 従来機に比べてバネが強くなった気がするんだけど。

 キーボードは従来機(DM10)と同じで、JIS規格準拠のものです。バネが強くなった感じというのは、使い込んで従来機のバネが弱くなっているのかも。

電源

  • 液晶が大きくなって、駆動時間は変わった?

 駆動時間に変更はなく、カタログスペックでは単四形乾電池2本で20時間としています。しかし実際には、従来機は25〜26時間、DM20では21〜22時間程度持つようです。

ATOK

  • ATOKのバージョンに変更はある?

 従来機と同じですが、四文字熟語辞書、営業・マーケティング用語辞書、株式取引用語辞書など、30種類の「ATOKオプション辞書」を標準で組み込んでいます。ただし使えるのはそのうち10種類まで。メニューの[辞書]−[ATOKオプション]で選択してください。

便利機能

  • 自動でファイル名を付けることはできる?

 できます。メニューの[ファイル]−[ファイル保存設定]で、デフォルトのファイル名(無題/文頭18文字/タイムスタンプ)が選べます。ファイルの保存先(本体メモリ/microSDカード)も指定できるようになりました。

  • ショートカットキーが覚えられないんだけど。

 [Alt]+[menu]でショートカットキー一覧(pomera/MS-IME/ATOK)を表示できます。

  • カレンダーに変更はない?

 従来機でも日付けを表示することだけはできましたが、DM20では日付けにひもづいたメモを残すことができるようになりました。メモを入力した日はカレンダー上にマークが出るので、一目で分かるようになっています。

  • ファイル管理は使いやすくなった?

 5階層までのフォルダ構造で管理できます。フォルダ内のファイルは日付けとファイル名でソート可能で、ファイル名をキーワード検索もできます。

  • キー割り当ての変更はできる?

 [Caps]と[Ctrl]の機能を入れ替えるキーバインド設定ができます。また、[Ins]と[変換]は、自由に変更できます。個人的には、[Ins]は隣の[Del]と同じ機能にして、[変換]は同じく隣の[Space]と同じ機能にして、「大きな[Del]と[Space]キー」のようにして使っています。

価格

  • PLAYSTATION 3より高いのか
  • iPhone 3Gの初期の実売価格と一緒やん
  • 前のポメラ、値下がりするかな……

 などとつぶやかれた通り、DM20の価格は3万4650円とDM10に比べてもちょっとお高め。これについては立石さんは明言を避けたが、関係者によると「店頭には2万円台半ばで並ぶかもしれない」との声もあった。DM10も定価は2万7300円だったが、当初から1万円台での販売もあったし、価格については販売サイトや店頭で確認したほうがいいだろう。

 なお、QRコード読み取りについては、ブログ「CloseBox and OpenPod」の松尾さんがiPhoneを使って実践しているので、そちらをご参考に。


 新機種の「ポメラ DM20」は12月11日発売。実売価格については今後の情報待ちだが、かゆいところに手が届くようなテキスト編集機能や、QRコードで携帯電話にテキストを送れる新機能はおもしろい。気になっている人は発売までの約2週間、じっくり情報を集めてみよう。

 このほか質問できなかった内容については、立石さんに再度インタビューを予定している。お楽しみに。

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