一時的に共有設定にしたフォルダをそのままうっかり放置していないか、手軽にチェックするソフトを紹介しよう。LAN内のフォルダも探せるようになっている。
まずは調査したいIPアドレスの範囲を入力する。利用するルータなどにも依存するが、家庭内ネットワークであれば通常は「192.168.0.*」か「192.168.1.*」だろう。前者の場合、「192.168.0.1」から「192.168.0.255」を範囲に設定すればいいファイルをやりとりするためにほんの一時的にフォルダを共有にしたつもりが、その後ずっと放置したままになっていることがある。ファイルの外部流出などのリスクを考えると、こうした状態のまま放置しておくのは非常によろしくない。仮にパスワードを設定していたにせよ危険な状態であることは同じだ。
こうした場合に簡易チェッカーとして使えるのが、今回紹介する「Find Shared Folders」だ。このソフトを使えば、自分のPCをはじめ、LAN内に存在している共有フォルダをワンクリックでリストアップしてくれる。家庭内はもちろん、小規模オフィスなどにおけるセキュリティ対策として有効だ。
使い方は、IPアドレスの範囲を入力して「Scan」ボタンを押すだけ。LAN内のPCやネットワークドライブをスキャンし、共有フォルダのパスとともにリストアップする。挙動としてはおそらく「net share」コマンドを順々に実行しているだけだと思われるが、ひとつずつチェックする手間がかからないのは便利だ。
ちなみにこのソフトは、通常Windowsのマイネットワークからアクセスした場合は表示しない末尾に「$」付きのフォルダ(俗に言う「隠し共有」)についても表示できるのが特徴だ。Administratorのパスワードさえあれば共有設定がなくとも参照できることを自覚し、必要に応じて暗号化などの対策を講じるきっかけになるだろう。

Scanボタンを押してしばらく待つと共有設定になっているドライブが表示される。この画面では、一時的に共有するつもりがそのまま放置されている「一時共有」というフォルダや、隠し共有状態にある増設ドライブ(Eドライブ)などが表示されている。隠し共有になっているフォルダには「ファイル名を指定して実行」からアクセスが可能| ソフト名 | 対応OS | 利用料 | 提供元 |
|---|---|---|---|
| Find Shared Folders | Windows XP/Vistaで動作確認済み | 無料 | NiceTool.Net |
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