スマホアプリでGmailをさらに快適に4月から始めるGmail(3/3 ページ)

» 2012年05月10日 11時00分 公開
[まつもとあつし,Business Media 誠]
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SNS時代だからこそ際立つGmailの強み

 さて5回にわたってGmailの各種機能やアプリを見てきたが、最後に1つ、PC版の拡張機能を紹介して連載を締めくくりたい。

 この画面は、誠 Biz.IDの鷹木編集長と筆者とのメールのやりとりをPC版のGmailで表示したものだ(実際のメールのためボカシが多いのはご容赦頂きたい)。注目してもらいたいのは画面の右側、赤い枠で囲ったエリア。標準状態では表示しない、プロフィールとFacebookやビジネス向けSNS「LinkedIn」の情報が表示されているのがお分かり頂けるだろうか?

 これは、rapportiveと呼ばれるアドインで、無料でインストール可能だ。現在のところFirefox、Safari、Chromeが対応ブラウザとなっている。

 rapportiveをPCにインストールし、指示に従ってFacebookやLinkedInとひも付けを行っていく。その後、対応ブラウザからGmailにアクセスし、メールのスレッドやメールの新規作成画面を表示させると上のような画面になるというわけだ。

 このサービスを使うと、本連載の初回で挙げた「SNS時代にあえてメール!?」という疑問が氷解するはずだ。メールのやりとりを行っている相手が今SNSでどんな活動をし、どんな気持ちでいるのか? それを参照しながら実務的なメールのやりとりもできるし、メールよりもよりカジュアルな手段が良いと判断すればSNSのメッセージに連絡手段を切り替えることもできる。

 ソーシャルメディアがその存在感を増し、SNSも成長を続けているが、これは人の活動のあらゆる場面とインターネットとの親和性を増していることの現れだ。インターネットの登場以前から使われてきた電子メール――そして、それを拡張し、データベース的側面を強化したGmailは本連載で見てきたようにより一層、実務性・効率性・確実性が求められるシーンでその強みを発揮するものであり、その進化はこれからも続いていくことだろう。

 今回の短期集中連載ではその全ての機能や操作方法を紹介することは出来なかったが、ぜひ『できるポケット+ Gmail 改訂版』も参照しながら、Gmailを新生活に役立てて欲しい。

著者紹介:まつもとあつし

近著<a href="http://www.amazon.co.jp/dp/4048863320/itmedia-biz-22/ref=nosim/" target="_blank">『ソーシャルゲームのすごい仕組み』(アスキー新書)</a>

 ジャーナリスト・プロデューサー。ASCII.jpにて「メディア維新を行く」ダ・ヴィンチ電子部にて「電子書籍最前線」連載中。著書に『スマートデバイスが生む商機』(インプレスジャパン)『生き残るメディア死ぬメディア』(アスキー新書)、『できるポケット+ Gmail 改訂版』(インプレスジャパン)など。取材・執筆と並行して東京大学大学院博士課程でコンテンツやメディアの学際研究を進めている。DCM(デジタルコンテンツマネジメント)修士。2011年9月28日にスマートフォンやタブレット、Evernoteなどのクラウドサービスを使った読書法についての書籍『スマート読書入門』も発売。


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