金メダルを取る人が準備段階で必ずやる“あること”いつでも最高の結果を出せる人の10の習慣

プレゼンのノウハウに限らず、人生において成功している人、仕事や勉強において常に最高の結果を出せている人は常日ごろ、どのような考えを持ちっているのでしょうか。全10回に渡り、実際の成功者の事例から、役に立ちそうなものを紹介します。

» 2012年07月31日 11時00分 公開
[永田豊志,Business Media 誠]

 成功する人は、何度も成功しています。それは成功が決して、まぐれではなく必然的にそうなったからです。そして、そうした人たちは成功するために共通の習慣を持っているのです。

 もし、皆さんが最高の成果を出して成功したいと願いなら、まず第1にすべきは、そうした人たちの持つ素晴らしい習慣を取り入れることです。習慣が知らない間に、皆さんを成功へと導いていくでしょう。

 本連載では、私自身の周りにいる、常に最高の結果を出そうとする成功者たちに見られる行動、考え方のベースを紹介したいと思います。

将来像が分からない人々

 「どのようなビジネスマンになっていたいですか? どういった人生にしたいですか?」

 入社希望の大学生や転職希望者によくやる質問です。しかし、多くの人は「周囲から信頼される人」「仕事をまかせられるようになりたい」など当たり障りのない回答がほとんどです。

 内定を取りたい気持ちが先走って、なるべく良い自分をアピールしようとするからかもしれません。しかし、紋切り型で逆にアピールにならないのです。よくよく聞いてみると、そんなこと考えたこともない人も少なくありません。

成功する人は具体的なイメージを刷り込んでいる

 将来成功する人は違います。なりたい自分像がとても明確です。良い悪いは別として、イメージがとても具体的。「成功した金でハワイに別荘を建てる」「故郷に学校を作る」「毎日、大好きなステーキを食べたい」などレベル感はさまざまですが、「具体的である」という点がとても大事なことです。

 一流のアスリートだって金メダルを取ったり、試合に勝ったりするイメージ映像を何度も自分自身に刷り込み、それを具現化するために身体を動かします。これはアウトプットから逆算して行動しているのと同じこと。ロンドン五輪がいよいよ開催しましたが、このような晴れ舞台に集結する一流アスリートは、こうしたイメージトレーニングがしっかりしています。

スキルは道具であって、目的にしてはいけない

 ビジネススキルは何のためにやるかといえば、やはり「なりたい自分になる」ためのものだと思います。なりたい自分像は人それぞれでしょうし、なったらなったで、さらに上のなりたい像を掲げて努力をするものです。だからこそ、学習は一生続くことになります。

 ビジネススキルはいわば道具です。道具なのですから、うまく使えないと未来はない。調理器具はうまく使えないけれど料理のうまいシェフ、大工道具はうまく使えないけど立派な家を建てる大工はいませんよね? 成果を出す人はかならず、人一倍道具を愛し、知り抜き、磨き上げ、自分なりのオリジナル道具を考案しようとします。

 私たちがビジネスや人生において、成果を出そうと思えば同じことです。ビジネススキルを知り抜き、磨き上げ、自分なりの思考法やフレームワークを考案すべきなのです。

 そのためにも、まずはなりたい自分を具体的にイメージしてみませんか? そんなに立派なものでなくていいのです。人に言えないような恥ずかしいものでもいい、自分自身確かに「こうなりたい」と思える姿を目標に添えてはどうでしょうか?

著者紹介 永田豊志(ながた・とよし)

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 知的生産研究家、新規事業プロデューサー。ショーケース・ティービー取締役COO。

 リクルートで新規事業開発を担当し、グループ会社のメディアファクトリーでは漫画やアニメ関連のコンテンツビジネスを立ち上げる。その後、デジタル業界に興味を持ち、デスクトップパブリッシングやコンピュータグラフィックスの専門誌創刊や、CGキャラクターの版権管理ビジネスなどを構築。2005年より企業のeマーケティング改善事業に特化した新会社、ショーケース・ティービーを共同設立。現在は、取締役最高執行責任者として新しいWebサービスの開発や経営に携わっている。

 近著に『知的生産力が劇的に高まる最強フレームワーク100』『革新的なアイデアがザクザク生まれる発想フレームワーク55』(いずれもソフトバンククリエイティブ刊)、『頭がよくなる「図解思考」の技術』(中経出版刊)、『ノート・手帳・メモが変わる「絵文字」の技術』(中経出版)、『人生の大問題を図解する!』(光文社)がある。

連絡先: nagata@showcase-tv.com

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