PDFに注釈を入れられる無料ソフト4選ビジネスの悩みを解決するPDFドリル

PDFの注釈機能を利用する機会が増えつつある。PDFへの注釈の入力に対応した無料ソフト4本を紹介しよう。

» 2012年12月17日 10時45分 公開
[kizukiBusiness Media 誠]

 ペーパーレス化の波に乗って、PDFに直接デジタルデータとして書き込める「注釈機能」を利用するケースが増えている。PDFに書き込めることを知らないと、PDFをいったん印刷したのち手書きで注釈を入れ、FAXやスキャンデータを返送していたのが、この注釈機能を知っていれば画面上で直接コメントを書き入れ、メール添付で返信できるというわけだ。

 これら注釈機能は本家のPDF編集ソフト「Adobe Acrobat」に限らず、Adobe Readerや、いくつかのサードパーティ製ソフトでも利用できる。今回は無料で使える、PDFに注釈が書き込めるソフト4本を紹介しよう。

 なお各機能の名称について記事中では極力表記を統一したため、実際にソフトで用いている機能名とは異なる場合がある。また同じ名称でも機能に若干相違する可能性がある点を留意してほしい。


Adobe Reader

 「Adobe Reader」はご存じ、本家Adobe製のPDFビュワー。最新バージョンのXIでは、Acrobat顔負けの豊富な注釈機能が利用できる。搭載している機能は、ノート注釈、ハイライト表示、テキスト注釈、ファイル添付、スタンプ、テキスト挿入、置換、取り消し線、下線など。また、テキストボックス、直線、楕円、矢印、長方形、雲形、多角形、折れ線、フリーハンド、消しゴムといったマークアップツールもある。


PDF-XChange Viewer

 続いての「PDF-XChange Viewer」はTracker Software Products製のPDF閲覧ソフト。日本語化しておりユーザーも多い。搭載している機能は、スタンプ、コメント、タイプライタ、テキストボックス、吹き出し、ハイライト、打ち消し、下線、矢印、直線、四角形、楕円、折れ線、多角形、雲形、鉛筆、消しゴムなど。ファイル添付については有料のPROバージョンでのみ利用できる。


Foxit J-Reader Plus

  FoxitのPDF閲覧ソフトが「Foxit J-Reader Plus」。こちらも日本語化している。搭載している機能はノート注釈、ハイライト、下線、取り消し線、波線、置換、テキスト挿入、雲形、矢印、線、長方形、楕円、多角形、折れ線、鉛筆、消しゴム、ファイル添付など。これらツールを使う場合は、ツールバーモードよりもリボン表示モードに切り替えたほうが使いやすい。


Nitro Reader

 最後に紹介するのがNitro PDFの「Nitro Reader」。今回紹介する中では唯一インタフェースが英語だが、注釈機能については日本語の利用も問題ない。搭載している機能は、コメント、ハイライト、取り消し線、下線、テキストボックスと種類こそ控えめだが、テキストボックスではフォントの種類や書式が細かく設定できるなどの特徴もある。


製品名 機能 日本語化
Adobe Reader XI ノート注釈、ハイライト表示、テキスト注釈、ファイル添付、スタンプ、テキスト挿入、置換、取り消し線、下線など。また、テキストボックス、直線、楕円、矢印、長方形、雲形、多角形、折れ線、フリーハンド、消しゴムといったマークアップツールも。
PDF-XChange Viewer スタンプ、コメント、タイプライタ、テキストボックス、吹き出し、ハイライト、打ち消し、下線、矢印、直線、四角形、楕円、折れ線、多角形、雲形、鉛筆、消しゴムなど。ファイル添付は有料バージョンのみ。
Foxit J-Reader Plus ノート注釈、ハイライト、下線、取り消し線、波線、置換、テキスト挿入、雲形、矢印、線、長方形、楕円、多角形、折れ線、鉛筆、消しゴム、ファイル添付など。
Nitro Reader コメント、ハイライト、取り消し線、下線、テキストボックス(フォントの種類や書式を設定可能)。 △(日本語のコメントは入力可能)

連載「ビジネスの悩みを解決するPDFドリル」とは

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