Adobe Reader/Acrobatの設定を変更すれば、PDFをいったん閉じて開き直した際、直前まで開いていたページがすぐに表示できるようになる。
説明書など、ページ数の多いPDFで必要な項目を探していて、ようやく探し当てたと思ったのにうっかりファイルを閉じてしまい、またイチから探し直す羽目に……というケースはよくある。また、席を離れた際にWindows UpdateなどでPCが再起動し、直前までPDFのどのページを開いていたか分からなくなる、といったこともあるだろう。
こうした場合は、PDFを開いた際は直前のページを開き直してくれるよう設定を変更しておけば使いやすくなる。設定方法はAdobe Reader/Acrobatいずれも同じで、「編集」→「環境設定」→「文書」の中に「文書を再び開くときに前回のビュー設定を復元」という項目があるので、ここにチェックを入れる。これだけで、うっかりPDFを閉じてしまっても、直前まで開いていたページがすぐに表示されるようになる。
前述の説明書のようにページ数が多いPDFのほか、電子書籍であればしおりの代用として重宝する。逆に、毎回必ず先頭から目を通さなくてはいけない書類には、この設定はあまり向いていない。個々人がどんなPDFファイルを扱っているかによって好き嫌いが分かれる機能なので、しばらく実際に使ってみたうえで、設定を採用するか判断するのがよいだろう。
ちなみに既読位置の情報はPDFファイル側ではなくビュアー側が持っているので、上記の設定を行ったのち、ネットワークドライブ上にあるPDFを別のPCで開き直しても、既読位置の情報は引き継がれない。共有のPDFファイルに誰かが既読位置をつけてしまい、つねにその位置で開かれてしまう、ということはないので安心だ。
ビジネスの各シーンで利用するPDFファイル。このドリルを練習して、PDFを上手に活用できれば業務効率が向上し、コストの削減ができるはず! さらに、ビジネスのいろいろな問題も解決できるかもしれませんよ。
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