インタビュー
» 2013年01月28日 09時55分 公開

個人サイト管理人の「目」:「虚構新聞」らが“ネットで光る”ワケ 人気サイトの共通点を探る (3/3)

[村上万純,Business Media 誠]
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人気を集めるユーザーはひと握り 違いはどこに?

 彼らのようにネットで人気を集める情報発信者はひと握りだ。コンテンツを発信しても、大半の人が情報の海に埋もれさせてしまう。誰もが気軽に情報発信できるようになった今、もともと有名人であったりしない限りは、環境や条件はほとんど同じはず。彼らとそれ以外の人々に、どんな違いがあるのだろうか。

松永 「ブログやTwitterがあれば誰でも発信できる」というのは確かにそうなんですが、だからといって、ネットで人気になれるかといったら、べつの話なんですよね。

 世の中には、何かを伝えたいという「表現欲求」の強い人と弱い人がいて、さらに届けたい思いやコンテンツがある人とない人とがいます。加えて、文章や会話などで、物事を伝えられる「発信能力」のある人とない人がいます。ネットで人気になれるのは、「表現欲求が強くて、コンテンツもあって、発信能力がある人」に限られるんです。ですから、誰でもなれるわけではありません。とはいえ、発信能力はもともと持っていなくても、訓練すれば身に付けられると思います。まあでも、訓練して何とかなる人は、才能が眠っていただけなのかも知れませんね。

 自分の強みを自覚した上で、ブログなり動画なり、相性の良いツールを選ぶことがネットで人気を得るための近道ではないでしょうか。文章が得意な人はブログをやればいいし、おしゃべりが得意な人は、今は誰でも動画サイトで生放送番組を配信できるので、それを活用すればいいと思います。

ALT 松永氏はブログでは収まりきらないテーマについて、同人誌という形でまとめている

 ネットで人気を得るには、伝えたい思いや発信する力など、ある程度の能力が問われていると分かった。さらに、自分の強みを自覚した上で、相性の良いツールを選んで使いこなすのが重要なようだ。例えば松永氏が「性に合う」といって、今でもブログを更新する一方で、さらしる氏はTwitterでニュースを紹介することが最近ではほとんどという。誰でも情報発信できる時代だからこそ、4人のように“光る”ためには、才能やセンスが特に必要なのだろう。

 これまでは炎上対策や人気を得る方法など、主に発信者側のリテラシーという視点で話を進めてきたが、次回はその視点を受信者側に変える。Twitterでしばしば問題になる「デマ」を取り上げ、そもそも「デマ」とは何かや、「ネタ」との境界線、その問題性などを追究したい。

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