2ページを1枚に印刷した資料を元のページ割に復元したい場合は(iPad&iPhone編)ビジネスの悩みを解決するPDFドリル

PowerPointの印刷時に印刷対象として「配布資料」を選ぶと、2ページや4ページ、あるいは6ページといった単位で1枚にまとめて印刷できる。これをページごとに再分割するには、iPad/iPhoneアプリ「PDFページ分割」が便利だ。

» 2013年02月21日 09時00分 公開
[kizuki,Business Media 誠]
PowerPointで「配布資料」として印刷した書類。2ページないしは6ページをまとめて1枚に印刷しているため、スキャンしてそのまま保存すると読みづらい

 PowerPointの印刷時に、印刷対象として「配布資料」を選ぶと、2ページや4ページ、あるいは6ページといった単位で1枚にまとめて印刷できる。紙を節約するためには便利な機能だが、これをそのままスキャンして保存すると、あとで読みづらくなってしまう。

 このように複数ページが割り付けられた資料を、ページごとに再分割したければ、iPad/iPhoneアプリ「PDFページ分割」を使うとよい。このアプリを使うことによって、1ページにつき1枚の状態に復元することができるので、あとからでも読みやすくなる。


   まずは「PDFページ分割」でPDFファイルを開く。初期設定は4丁付になっているのでこの画像のように4分割された状態で表示される。今回は2丁付のページを分割するので、左下の「Setting」から「2」を選ぶ。その後、ガイド線(赤い点線)を、ページの境界線に合わせてドラッグする。自動検出機能はないので手動で行う必要がある

 使い方は、まずPDFを開いたのち、1枚に何ページが割り当てられているかを選択。続いてガイド線をドラッグし、ページの境界線に沿うように移動させる。プレビューで分割後の状態を確認したのち書き出しを実行すると、1ページにつき1枚の状態に分割されたPDFファイルが生成されるので、あとはメールで送るなり、他のアプリを経由してPCなどに移動させればよい。


   ガイド線がぴったり合った状態。左上には縮小版が表示されており、2枚目にも同じ設定が適用されていることが分かる。Previewボタンを押すと、分割された状態のページが表示されるので、下にスクロールしてうまく分割できているか確認する。問題がなければファイル名を付けて書き出す

 アプリは170円の有料だが、iPadはもちろんiPhoneでも使えるユニバーサルアプリなので、1つあると重宝する。なお、ページの境界線で分割すると、配布資料の余白部分に書いたメモは削除されてしまうので、メモを取る場合はページ直下などなるべく決まった位置に書き込むようにし、トリミング時にそれらの範囲を含めるようにするとよいだろう。


  メールに添付して送信できる。ほかのアプリを経由してPCに送ることも可能。画像右は完成したPDF。割付印刷をする前の状態に復元されている。画質は若干落ちる場合もあるが、テキストデータは選択可能な状態のまま残る

 前回の記事と同様、この「PDFを再度PDFとして保存し直す」方法、アドビシステムズが推奨している方法ではない。作成したPDFによっては文字化けや画質が劣化する懸念があるからだ。従って、まずは自分で使う資料などから試してみるといいだろう。

連載「ビジネスの悩みを解決するPDFドリル」とは

 ビジネスの各シーンで利用するPDFファイル。このドリルを練習して、PDFを上手に活用できれば業務効率が向上し、コストの削減ができるはず! さらに、ビジネスのいろいろな問題も解決できるかもしれませんよ。


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