クルマはどう進化する? 新車から読み解く業界動向

ビンテージイヤーに乗った特筆すべきクルマ(後編)池田直渡「週刊モータージャーナル」(6/6 ページ)

» 2020年12月21日 07時00分 公開
[池田直渡ITmedia]
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後半総評

 しかし日本のクルマはとても良くなった。筆者が自動車雑誌の出版社に入ったのは1987年で、まだバブルの真っ最中。会社の中で「どこそこの土地を買う」とか「手持ちの株がいくら上げた」とか、そんな話題が渦巻いていた。当時の国産車はまだまだ世界の水準に遠く、輸入車が輝いて見えた。

 それから33年、長い月日をかけて、日本車は世界のクルマとトップを競えるようになった。このヴィンテージイヤーのクルマが再び日本のクルマに刺激を与え、さらなる進歩を遂げていくことを願ってやまない。

筆者プロフィール:池田直渡(いけだなおと)

 1965年神奈川県生まれ。1988年企画室ネコ(現ネコ・パブリッシング)入社。取次営業、自動車雑誌(カー・マガジン、オートメンテナンス、オートカー・ジャパン)の編集、イベント事業などを担当。2006年に退社後スパイス コミュニケーションズでビジネスニュースサイト「PRONWEB Watch」編集長に就任。2008年に退社。

 以後、編集プロダクション、グラニテを設立し、クルマのメカニズムと開発思想や社会情勢の結びつきに着目して執筆活動を行う他、YouTubeチャンネル「全部クルマのハナシ」を運営。コメント欄やSNSなどで見かけた気に入った質問には、noteで回答も行っている。


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