これらのスクリーンへのプロジェクターはセイコーエプソン社製のものが使われ、同社の協力のもと展開されている。セイコーエプソン・P事業戦略推進部の森本さやかさんは狙いを説明する。
「当社は、西会津町と夢に挑戦できる連携協定を結んでいて、そこでDX(デジタルトランスフォーメーション)を進めようと取り組んでいます。会津若松市においても地方創生の一環としてスマートシティ事業にも参画していて、デジタルを使ったサステナブルな、安心して快適に暮らすことのできるまちづくりの実現を考えています」
セイコーエプソンは、K,D,C,,,4階に、共創拠点を開設しており、デジタル技術を活用した、地方と都市を結ぶ新しい食体験の創出を目指して、JR東日本と連携した本企画が実現した。
コロナ禍ならではの、都市と地方を結ぶ取り組みを続ける意義もあるというJR東日本・古田恵美副課長はこう話す。
「コロナ禍により、直接会って交流することが難しくなってきています。一方で、コミュニケーションのリモート化が進み、物理的な距離を超えて人と交流できるようになりました。だからこそ、こうしたモノを直接交換したり思いを伝えたり、一緒に楽しんだりする空間が大切だと考えています」
スローネイバーフッドは11月以降も続いていく。12月14日〜1月16日の期間、K,D,C,,,にてイベントを開催予定だ。
また、インスタグラムなどSNSで注目される「映えスイーツ」を提供する「NEW ORK CAFE(ニューオークカフェ)」がK,D,C,,,にオープンした。
新大久保は15〜24歳女性の「東京で行ってみたい、好きな街」の第2位に選ばれている。SNS展開を見据え、21歳女性の市村璃々子氏をカフェの店長に起用。Z世代をターゲットとした地域食材を使用した商品やスイーツを展開するにあたり、消費者目線での商品開発、店舗づくりを担うという。
他にも「東京感動線」では山手線の駅を中心に、都市と地方を結ぶ取り組みを、食やアートなどを交えて続けていく方針だ。JR東日本の手腕が試されている。
JR東日本が地域の食文化を伝えるイベント開催 新幹線の輸送サービスを活用
JR東日本、Z世代に人気の「新大久保」にカフェをオープン インスタ映えするスイーツを提供
アジアゾウの「象主」になれる権利を30万円で販売 JR東海の担当者に聞いた「意外な狙い」
赤字企業・JR東海の反転攻勢策と「東海道新幹線不要論」
猛暑の愛知で冷やし旅? コロナ影響続くJR東海「奇策」の狙い
リニアを阻む静岡県が知られたくない「田代ダム」の不都合な真実
瀕死の観光産業を救うか? GoToで注目される「ずらし旅」とは
リニアを止める静岡県 川勝知事「ヤクザ・ゴロツキ」暴言問題の背景に「ハコモノ行政」
静岡県知事の「リニア妨害」 県内からも不満噴出の衝撃【前編】
静岡県知事の「リニア妨害」 県内からも不満噴出の衝撃【後編】
JR東海、「ずらし旅」公式キャラクターのLINEスタンプを発売 狙いは?
リニア建設を阻む静岡県――川勝知事の「禅問答」がもたらす、これだけの弊害
リニアを阻む「水問題」 専門家の指摘で分かった“静岡県のもっともらしいウソ”
リニアの「徐行」は新幹線の最高速度だった
“グランクラス2.0”始動! 「新幹線版ファーストクラス」をリニューアルするJR東の「次の一手」
山手線、東海道新幹線の隣にある「巨大な穴」は、リニアの「秘密基地」だった
長野県、山梨県、静岡県が「首都圏」になる日
JR東海が「駅のない」奈良で観光キャンペーンを仕掛ける理由
在来線の値上げも!? 4180億円という民営化後最大の赤字に転落するJR東日本の惨状Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR注目記事ランキング