生乳の大量廃棄問題、知っていた人の2割が牛乳の消費量増加

» 2022年02月16日 16時54分 公開
[季原ゆうITmedia]

 NEXER(東京都豊島区)の運営する日本トレンドリサーチは、「牛乳の消費に関するアンケート」を実施した。その結果、廃棄問題を知っていた人の約2割が、年末年始の牛乳の消費量が増えたと回答したことが分かった。

牛乳の消費に関するアンケート。結果は?(写真提供:ゲッティイメージズ)
年末年始の牛乳の廃棄問題を知っていたか(出所:リリース)

 年末年始、新型コロナウイルスの感染拡大による業務用需要の減少や、冬休みで給食での需要がなくなることが影響し、牛乳や乳製品の原乳となる生乳の大量廃棄問題が話題となった。

 年末年始の牛乳の廃棄問題を知っていたかの質問では、76.8%が「知っていた」と回答。年代別では、30代以下で「知っていた」と回答した人は65.0%だった。年代が上がるにつれ割合は多くなり、70代以上では約9割が「知っていた」と回答した。

牛乳の廃棄問題をどのようにして知ったか(出所:リリース)

 また、知っていると回答した人にどのようにして知ったかを尋ねてみると、83.9%が「テレビ」と回答した。年代別に見てみると、年代が上がるごとに「テレビ」「新聞」と回答する人が増加し、年代が下がると「SNS」と回答した人の割合が増えていることが分かった。

年末年始の牛乳の消費量について(出所:リリース)

 実際に、年末年始の牛乳の消費量の変化について聞いてみると、77.5%が「変わらない」と回答した。牛乳の大量廃棄問題を知っていた場合と知らなかった場合を比較してみると、「知らなかった人」は3.4%、「知っていた人」は21.9%が牛乳の消費量が「増えた」と回答した。

 問題を知っていた人の消費量が増えた理由には、「畜産農家を支持したい」や「捨てるのはもったいない」「少しでも多く消費し、微々たるものだが協力したかった」などが挙げられた。「積極的にスープやシチューなどの料理に使用した」「牛乳で割る飲み物の種類を増やした」などにより消費を増やしたようだ。

 調査は、30代以下〜70代以上の各年代200人、計1000人を対象に実施した。調査期間は1月31日〜2月2日。

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