首都圏の「住みここち沿線」ランキング 3位「東急目黒線」、2位「みなとみらい線」、1位は？（1/3 ページ）

[秋月かほ，ITmedia]

　大東建託は首都圏に居住する成人を対象に、居住満足度調査を実施した。首都圏の117沿線居住の13万3207人を対象にした「街の住みここち沿線ランキング2021＜首都圏版＞」をまとめた結果、1位は「東急東横線」、2位は「みなとみらい線」、3位は「東急目黒線」だった。

街の住みここち沿線ランキング2021<首都圏版＞の結果は？（写真提供：ゲッティイメージズ）

　なお当調査では「住まい選びの参考にする」というランキングの趣旨を損なわないよう交通利便性、生活利便性への評価が非常に高い都心部の路線（山手線、山手線内側の地下鉄、中央区・千代田区・港区の一部沿線）は対象から除外している。

街の住みここち沿線ランキング2021＜首都圏版＞TOP30（以下リリースより）

　「街の住みここち沿線ランキング2021＜首都圏版＞」の1位は、昨年3位だった「東急東横線」（代官山〜多摩川）が獲得した。

　東急東横線沿いに住む人からは「最近はおしゃれな街として知られてきているが、昔からの町工場のなごりや下町的な気取りのない街であり、欧米系を中心とした多様な海外出身者の居住も多く、多様性がある。昔からの住人の排他的な意識がなく、新たに住んでも大変住みやすい地域」（中目黒居住・男性・59歳）との声があった。

　また、「駅を中心に商店街があり、人の流れも多く、にぎわいがあるものの、騒々しさはない。下町の気安さと山手の落ち着きがバランス良く共存している。おいしい店や話題の店が多く、ほどよい新陳代謝を繰り返している。住民間のLINEオープンチャットがあり、活発な情報交換も行われている」（学芸大学居住・女性・60歳）といったコメントも。

東急東横線のレーダーチャート

　2位は昨年1位だった「みなとみらい線」（横浜〜元町・中華街）、3位は昨年2位だった「東急目黒線」（不動前〜多摩川）、4位と5位は昨年と同じ「東急世田谷線」（三軒茶屋〜下高井戸）、「京王井の頭線」（神泉〜吉祥寺）という結果になった。

みなとみらい線のレーダーチャート

東急目黒線のレーダーチャート

　大東建託賃貸未来研究所の宗健所長は以下のように解説する。

　「昨年1位のみなとみらい線が2位に、昨年3位の東急東横線が僅差の1位となったものの、10位までの顔ぶれはほぼ変わりがなかった。偏差値で見ても1〜3位は74.21〜74.05と僅差であり、30位でも68.73と高い偏差値になっている。細かな順位の変動は統計的にはあまり意味はない」