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タバコやスマホ時間、 グレーな私的行為は賃金控除の対象になるのか?  取り扱いと対応を解説休憩か? 労働時間か?(4/5 ページ)

» 2023年01月23日 07時00分 公開
[馬場順也ITmedia]
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実はたくさんある私的行為

 まずはあなたの職場の現状を把握しましょう。タバコを吸いに行くことは職場を離れることで目につきますし、喫煙者が減ってきていることでやり玉に挙げられがちですが、実は私的行為をしている従業員はたくさんいます。隣の人と業務に関係のない雑談をしている人、お菓子休憩を取っている人、別室でスマホをいじっている人などもいるかもしれません。

休憩 タバコ休憩以外の私的行為もたくさんある(写真はイメージ、提供:ゲッティイメージズ)

 ただ、全ての私的行為を禁止にすると、息抜きができず従業員の生産性が下がり、単に働きづらい職場になる可能性もあります。業務に関係のない雑談がビジネスの糸口を見つけたり、メンバーの信頼関係を築いて風通しがいい職場を作ったりしていると考える人もいます。バランスや公平性を保ちながら、どこまでをよしとするのか考えることが求められます。

 そのためにもまずは一人一人の働きぶりに目を配り、メンバーの現状を知るところから始めましょう。管理者の中には職場にいるだけでマネジメントできていると安心している人も多いようですが、私的行為をどこまで許容するかを考えるためには正しい現状把握が必要になります。

休憩 私的行為をどこまで許容するかを考えるためにメンバーの現状を知るところから始める(写真はイメージ、提供:ゲッティイメージズ)

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