今年のphotokinaでは、開催に合わせて各社が欧州初披露となる製品を多数持ち込んだこともあり、各社ブースの試用コーナーは常に多くの人でにぎわっています。これら新製品については順次製品レビューも掲載していきますが、現地からの最終リポートなるこちらではこれまで紹介できなかったトピックをご紹介します。
photokinaの会場はドイツ・ケルンにある大規模展示会場「ケルンメッセ」です。会場の広さは屋内だけでも28万4000平方メートルに及びます。今ひとつイメージしにくいですが、幕張メッセの国際展示場1〜8ホールを合計した延床面積が9万9106平方メートルだそうですので、幕張メッセ以上の規模と思えば間違いないでしょう。
ホールは1〜11まであり、しかも2〜5ホールは上下2フロア構成となっており、実質的には15ホールといえます。そしてphotokinaではそのほとんどが利用されるため、端から端まで見て歩くだけで相当な時間がかかります。ただ、スペースに余裕があるためか大小さまざまの写真展示(写真展)が開催されており、見て回るだけでもかなり楽しめます。
各ブースではカメラボディやレンズといった主要アイテムはもちろん、三脚やライディング用品、バッグなどアクセサリーもたくさんの企業が展示しています。さらにはビデオカメラやプリント用紙、フォトスタンドなどイメージングという言葉に関連づけられるさまざまな用品やサービスが紹介されています。その範囲は一般個人向けからプロカメラマン、大企業向けまで幅広いものです。
昨今、大きく存在感を増しているスマートフォンについてもSamsungとHTCがブースを構えています。とりわけSamsungのブースは広く、IFAで発表した「GALAXY Camara」を大々的にアピールしていました。
同社のコンパクトデジタルカメラやミラーレスカメラ「NX」シリーズなども展示していましたが、「GALAXY」の存在感を前面に出した構成となっていたためか、“カメラの展示会”に来ている来場者の反応は今ひとつに思えました。ただ、スマートフォンの存在感が大きくなっているのは欧州も同様なので、次回、次々回のphotokinaではこうしたスマートフォン関連のコーナーは、また違った雰囲気になっているかもしれません。
次回のフォトキナは2年後、2014年9月16日から行わることが既に決定しています。日本国内においてその前の2013年1月末にCP+が行われますが、2014年のカメラ業界はどうなっているのか、楽しみにしたいと思います。
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