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高性能を小さく軽く、ソニーDNAを受け継ぐ高倍率コンパクト  「DSC-WX300」(2/2 ページ)

» 2013年03月29日 10時35分 公開
[野村シンヤ,ITmedia]
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誰でも簡単に撮影できる「プレミアムおまかせオート」

 機能がすごくても、コンパクトデジカメなら誰でも簡単にキレイに撮りたいもの。WX300は、撮影シーンや撮影者の状況に合わせて自動調整してくれる「プレミアムおまかせオート」を搭載しており、カメラを向ければ、夜景や風景、マクロといった11種類の撮影シーンと被写体の動きや三脚の有無などといった4つの撮影者状況を組み合わせた合計44パターンの中からもっとも適した設定を瞬時に行ってくれる。

 撮るのが難しいと言われる暗いシーンでは、最大6枚の連写画像を重ね合わせてノイズを低減し、画質のよい1枚を撮ることができる。また、逆光シーンでも、明るさ(露出)を変えた3枚の連写画像を重ね合わせ、白とびや黒つぶれを抑えた自然な一枚にしてくれるので、カメラの機能を全部知らなくてもいい写真を残すことができるのだ。

 画質面もユーザーが満足できるよう配慮されている。有効1820万画素の裏面照射型CMOSセンサー「Exmor R」を搭載しているので暗所の撮影にも強く、デジタル一眼カメラ「α」にも搭載されている、画像処理エンジン「BIONZ(ビオンズ)」がノイズを低減し、鮮やかな色彩の写真に仕上げてくれる。ISO感度は最大12800まで対応する。

photophoto 構図を考えてシャッターボタンを押すだけ。これだけで、色調豊かな写真が誰でも撮れる
photo この日で見納めだった東横線の渋谷〜代官山のワンシーン。JRと交差する場所があるというので行ったらこんな光景が目の前に。ポケットから素早く出して撮れるのもWX300のいいところ
photophoto もちろん、自分のイメージと違う場合は露出などを変更して撮影することも可能だ。これは2枚ともマイナス1の露出補正をかけたもの

Wi-Fi接続でスマートフォンに写真を転送

 WX300はWi-Fi接続機能を装備している点も見逃せない。スマートフォンやタブレットに専用アプリ「PlayMemories Mobile」をインストールすることで、カメラから写真や動画を転送することが可能。アプリはiOSとAndroid版が用意されている。もちろん、Wi-Fi接続できるパソコンにも転送することが可能だ。

 画像転送以外にも「スマートリモコン」といったスマートフォンやタブレットからカメラをリモート操作する機能もあるので、自分を入れた記念撮影など離れた場所から操作することもできる。

 アプリを利用するには最初にカメラとスマートフォンなどの端末をWi-Fi接続させないといけないのが少々面倒だが、一度使ってみれば次回からは迷うことなく操作できるはずだ。そのほかにもDLNAレンダラーやWi-Fi Directといったネットワーク対応のテレビに写真を転送して大画面で楽しむこともできる。

スマートフォンでコントロールできる項目
[静止画] フラッシュ (切/オート)、セルフタイマー(切/2s/10s)、レビューチェック(切/レビューのみ/レビューかつ画像保存)、ズーム、撮影モード切替(動画) 撮影
[動画] 撮影開始・撮影停止、ズーム、撮影モード切替(静止画)

 小さなボディに最新の光学20倍ズームを搭載したWX300は、普段、通勤や通学に使うカバンの中に入れておいてもいいし、旅行にもカメラの大きさを気にせず持って行ける汎用性の高さが魅力。スマートフォンが普及してきている今、Wi-Fi接続にも対応しているのもポイントだ。HX30VのようにGPS機能こそ搭載してないが、その分だけ小型で性能も向上している点は筆者的に好印象。簡単キレイに写真が撮れるプレミアムおまかせオートもあるので、いつでもどこでも誰でも使えるカメラと言える。

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photophoto さまざまな効果を加えて写真が撮れる「ピクチャーエフェクト」機能も9種類搭載しているので、さまざまな写真表現を楽しむこともできる。効果は左上からミニチュア、リッチトーンモノクロ、ポップカラー、イラスト調
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