さて、山や川へ行くと風景に目が行きがちだけど、手元の目の前数10センチにも面白いものがたくさん転がってる。
それを見逃してはもったいないので、マクロレンズを持っていれば1本バッグにいれていきたいし、マクロレンズじゃなくても望遠端で何10センチまで寄れるかを頭にいれておきたい。虫の顔のアップを撮りたい、なんて思わなければなんとかなるもんである。
例えば川の岩畳を歩いてたら突然現れたバッタ(クルマバッタだと思われます)を発見。そのとき望遠ズームレンズをつけてたので、1メートルくらい離れたところでしゃがんで望遠で狙ってみた。実はぎりぎりピントが合う距離。
それなりに撮れるのだ。
こちらは山道を歩いていて見つけたチョウ。低い位置にいたのでしゃがんで地面すれすれで狙ってみた。つけていたのは24〜70ミリ相当のズームレンズなのであまり大きくは寄れないけれども、そのかわり、絞りを開放にし、背景を意識してちょっと緑を加えたりして、山道の雰囲気を出して見た。背景をうまくぼかせば、同系色の虫でもちゃんと背景に溶け込まずに見せることができるのだ。
お次は山道で見つけたノコギリクワガタ。
クワガタならバッタやチョウと違って急に飛んで行ってしまうこともあまりないので、マクロレンズに交換する余裕があってよい。
マクロレンズにつけかえ、ぐぐっと寄って撮ったのがこちら。マクロレンズで寄って撮るときは、ピントの合う範囲がすごく狭くなるのでピントをどこに合わせるかちゃんと考えること。目にあわせるのが一応基本。明るいところならぐっと絞り込んでピントの合う範囲を広げてやるといい。
明るい場所だと、ちょっと絞り込むことでずっと撮りやすくなる。
そんなときは三脚を立ててマニュアルフォーカスで目にぴしっとピントを合わせるのがいいんだけど、炎天下でそんなことしてたら熱中症になりそう、ってなときは撮る角度をかえてやりましょう。
ともあれ、その場で角度やセッティングを変えながらばしっと撮るべし。
虫シリーズのついでにとんぼも。
最後は虫の写真が続いたけど、虫のみならず、花やキノコ、石、などなど自然にはぐっと寄ってみると面白い被写体がたくさんいるので遠くも近くもまんべんなく楽しもうという話でした。
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