EVF+チルト式背面モニタを備えたカメラで一番話題になったといえば、やはりトンガリ頭が目立つα7とα7Rでしょう。
EVF自体はE-M1の方が明るくて見やすいけど、E-M1とほぼ変わらないボディの大きさながらフルサイズセンサー搭載というのが素晴らしい。2012年のDSC-RX1といい、2013年のα7といい、ソニーからの「我々はデカいセンサーを搭載しながら、どこよりも小さくて軽いカメラを作るんだ」というメッセージを感じる。従来のカメラをより小さく軽くするんじゃなくて、従来よりデカいセンサーを積んだ上で小さく軽くするとなればなかなか真似できないもの。
システム全体としてみると、マウントアダプターを介してオールドレンズを楽しみたい人以外には、レンズラインナップが少ない上に個性的すぎて飛びつけないけれど、面白いカメラを作ってくれたものだと思う。
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またオリンパスとソニーかよ、と自分でも思うけど、すみません、使ってみたら、予想以上によくできてたので。
今までEVF搭載コンデジといえば、「ネオ一眼」タイプの高倍率ズーム機ばかりだったのだけど、2013年はその事情もちょっとずつ変わってきた。コンパクトスタイルながら小さなEVFを搭載したパナソニックの「DMC-LF1」に、ニコンのハイエンドコンデジ「COOLPIX P7800」なんかがそう。
でも注目したいのは秋以降に出てきたオリンパスの「STYLUS 1」だ。 1/1.7型センサーだけど、28〜300ミリ相当の高倍率で全域F2.8というコンデジでは随一のスペックながら、レンズ沈胴時のサイズがコンパクトだし、EVFはコンデジとは思えないE-M5並のハイクオリティだし、操作性も悪くない。価格と携帯性と性能のバランスを考えれば、これが一番のハイエンドコンデジじゃないかと思う。
対して、レンズ一体型デジタル一眼的スタイルで……ようするにでかくて重い(何しろ約800グラムある)んだけど、見逃せないのがソニーの「DSC-RX10」。1インチセンサーなので他のコンデジよりクオリティは高く、24〜200ミリ相当 全域F2.8ってレンズは使い勝手がいい。
センサーサイズに応じてレンズが大きくなるのは仕方の無いことで、レンズ交換式はイヤ、1台だけで全部済ませたい人向けだ。
EVF+チルト式背面モニタってテーマにしたので(わたしが選ぶと「屋内から屋外まで、人なつこいのから警戒心が強いのまでいろんなシチュエーションで猫を撮れるか」視点になっちゃうから)、リコーの「THETA」とかニコンの「Df」とか、さらにはパナソニックの「DMC-GM1」のような面白いカメラが選からもれてしまったけれど、注目すべき製品が多く出てきてて、普及型コンデジ最盛期より面白くなってきたんじゃないかと思っております。
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