パナソニックは開発発表を行っていた4K動画撮影可能なミラーレスカメラ「DMC-GH4」を正式発表した。4月24日より販売を開始する。ボディのみとレンズ「LUMIX G VARIO 14-140mm/F3.5-5.6 ASPH./POWER. 」とのセットが用意され、いずれも価格はオープン。実売想定価格はボディのみが17万円前後、レンズキットが23万円前後。
新製品は撮像素子と画像処理エンジンを新開発。新開発のセンサーは高感度特性ならびダイナミックレンジ性能を向上させたほか読み出し速度も高速化されており、連写性能の向上や動画撮影および電子シャッター使用時のローリングシャッターゆがみも軽減されている。画像処理エンジンはノイズリダクション処理の改良によって、自然なノイズ感を実現し、また、GH3比でISO感度1段分というS/N改善も行われている。ローパスフィルターの最適化と「広帯域輪郭強調フィルター」によって解像感も高めている。
AFにはレンズのボケ量をカメラがリアルタイムに解析、その情報を元にピント位置(被写体までの距離)を算出する「空間認識AF」を採用しており、最速約0.07秒で合焦する。高速読み出しの新センサーと新開発されたシャッターユニットによって連写速度も高められており、AF追尾でも約7コマ/秒(AF固定ならば約12コマ/秒)の連写が行える。AFモードは49点マルチや追尾、顔・瞳認識などを使用でき、タッチパネル操作によるタッチフォーカスにも対応する。
電子ビューファインダーには約236万画素 有機ELを使用しており、視野率は100%、ファインダー倍率は約0.67倍(35ミリ換算)をとなる。背面ディスプレイはタッチパネル操作に対応した3型(アスペクト比3:2)/104万画素相当の有機ELディスプレイで、左ヒンジのバリアングルタイプだ。
大きな特徴である4K動画撮影機能は最大4096×2160ピクセル/100Mbps(C4K)の映像を記録可能で、8M相当への静止画切り出し機能も用意されている。記録形式はMP4、MOV、AVCHD、AVCHD progressiveで、4Kでの記録についてはMOVあるいはMP4での記録となる。
そのほか、インターバル撮影機能やAF補助光や電子音をまとめて禁止とする「サイレントシャッター」機能、ファインダーをのぞき込みながらタッチ操作でフォーカス位置を変更できる「タッチパットAF」などを備え、Wi-FiとNFCによるリモートならび画像転送なども行える。
本体サイズは132.9(幅)×93.4(高さ)×83.9(奥行き)ミリ、約480グラム(本体のみ)。撮影可能枚数は約530枚(CIPA規格)。
開発発表「DMC-GH4」試用OK DMC-GM1持参者にはプレゼントも パナソニックブース
パナソニック、4K動画撮影可能なミラーレス「DMC-GH4」を投入
レビュー:プロ仕様の本格派デジタル一眼に進化 パナソニック「DMC-GH3」
レビュー:小さいだけじゃない――“溝”をさりげなく埋める不思議なカメラ “LUMIX GM”「DMC-GM1」
レビュー:大人のマイクロフォーサーズ、パナソニック「DMC-GX7」
レビュー:幅広い用途に対応、カッコ良くなった盛りだくさんミラーレス 「DMC-G6」Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR