冬ですな。冬といえば雪、ということで恒例の雪写真ネタである。
そういえば、2014年は2月に2度ほど関東地区にどかっと雪が降って、それもめちゃ降って、甲府が陸の孤島になりかけたのも記憶に新しい。で、そんな天候がやってきたら、ついカメラを持って外に出ちゃうのが人情というもの。
たまたま雪の日にでかける用事があったこともあって、いろいろ撮ったのでそこから。
どっと雪が降った2014年のCP+(カメラと写真の総合展示会。今年は2月12日から15日に開催)の会場で、ふと会場から出ると木の枝に積もった雪がまるで桜のようだったので、多くの人が屋根の下から写真を撮ってたんだが、会場から薄着の女性がとことことこと出ていくと、おもむろにスマホを構えて至近距離から撮り始めたのだ。
それを思わず狙ったのがこちら。
たぶん、どこかのブースのスタッフだと思う。雪が降っていてもいいシーンがあったら撮りにいくのがさすがCP+と思った次第。
このときはものすごく雪が降ってたのである。このくらい。
たぶん、拡大しないと単にどんよりしてかすんでるだけにしか見えない。雪が降ってるなあ、って感じを出したいときはどうするか。
雪は白いので黒い背景で狙うとよくわかる。もう1つ、光を当てちゃう。たまたまCP+の会場撮影用にクリップオンストロボを持ってきてたので、それを装着してバコンと光らせてみた。
雪に反射した光が無数に写ってる。このくらい降ってたのだ。ストロボを焚いちゃうとわざとらしくなるけど、雪が降る様子をさっと捉えるにはすごく便利。
この日は夜になっても雪が止まず、風も強くて軽い吹雪のような状態。
夜、雪が吹きすさぶ吊り橋を渡っているとき、あ、この絵を撮りたい、と思ってカメラにミニ三脚を付けて地面に置き、後ろから傘を差してかけてきた人が追い抜いたタイミングで1/6秒で撮ったのがこちら。色温度を低めに、青っぽく仕上げてみた。
誰もいないと無機質で人工的な都市っぽさが際立つけど、人を入れるとまた雰囲気が変わる。人と鉄とコンクリートの街って感じになって、どうせ人をいれるならはっきりといれたい。何枚かとったけど、これが一番人の動きがはっきり入っていたので採用。
シャッタースピードを遅くすると雪の流れる感じが撮れる。これも吊り橋の手すりに照明が仕込まれてるおかげでこの雰囲気になるのだ。
夜の雪は光によって際立つ。こんな感じ。
マンションの廊下から中庭を撮ってみた。なんてことない雪の積もった写真だ。だがしかし、実はものすごく雪が降ってるのである。
ここでカメラのアクセサリシューに撮影用のLEDライトを付けてみる。数千円の代物だ。
すると、雪が光に照らされて反射するので、そこそこ遅いシャッタースピードで撮るとこんな風になるのである。
ストロボだと一瞬しか光らないので雪は球のように見えるけど、LEDライトは定常光なのでシャッターを開けている間だけ流れて写るのだ。
こんな感じである。
ポイントはLEDライトなど定常光を使うこと。シャッタースピードはできるだけ遅く、絞りはできるだけ絞る。このときは三脚を持ってなかったので手持ちでギリギリ撮れるシャッタースピードにしたけど、もうちょっと長くすると雪の軌跡をもうちょっと追える。
向かい風で撮るとこんな迫力ある写真になるのだ。
もう1つ昼間の写真を。降る雪を暗い背景+逆光で望遠で狙ってみた1枚。
無数に舞い落ちる雪である。たまたま太陽の方向だけ雲が薄かったので撮れたのだけど、暗い背景+逆光で雪はきらきらと舞ってくれるのだ。
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