せっかくだから雪景色を撮りに北国へ行くぞ、と新潟へ。たまたま新潟でまちづくりに関わってる友人ができたので、案内をしてもらったのだ。
残念ながら、ちょっと気温が高くて雪は最近降ってなかったそうで、新潟市内は雪はまったくないものの、ちょっと山の方へ行けば十分雪国。最近降ってなくて気温がちょっと高かったそうでやや溶けかけてたけど、十分雪だらけですよ。
山道はもう除雪車とすれ違うくらい。カーブの向こうからぬっと除雪車があらわれたときはちょいとびっくり。
除雪車が作った雪の壁には誰が描いたのか「なだれ注意 雪庇」とある。
でも雪の壁だけ撮っていてもしょうがないよね、ってことで、除雪がちゃんとされてない林道から集落をいれて。
こんなとこである。
雪をより深く見せようと思ったら、低い位置から撮るといい。
でもこれはちょっと低すぎますな。向こう側の家々が完全に隠れてしまった。カメラを腰くらいに、手前の屋根が少し見えるくらいに構えなおす。
雪の深さを目線の高さで見せるのだ。
さて寒い地域へ撮影に行くとき特に注意しないといけないポイントは予備バッテリー。とにかく寒いところへ行くほどバッテリーの持ちが悪くなるのだ。寒い屋外でたくさん撮るときは、予備バッテリーを2つは持って行きたい。合計3つ。で、バッテリーは冷えすぎないよう内ポケットなんかに入れておくのがよし。スマホのバッテリーも、寒くて電波の入りが悪い場所では消耗が激しいので注意だ。
もう1つ、レンズ交換と結露にも気を付けるべし。今回は雪が降ってなかったから気楽だったけど、降ってるときはレンズ交換時に雪が中に入らないよう細心の注意を払うこと。レンズ交換は室内で行うか、バッグの中でやるべし。
準備ができたら撮るわけだが、基本的に雪景色を撮るときに注意すべきは露出と色だ。
雪は白い。当たり前だけど白い。構図における雪の面積が広くなりすぎると雪の白さにカメラ側がひっぱられて暗くなる。ライブビューでの撮影やミラーレス一眼での撮影なら、モニターの映像を見ながら調節すればいいし、一眼レフの場合はファインダーを覗いたときの「白い部分の面積」で判断するといい。この日のように曇っていると空の白さにも引っ張られるが、明るさは安定するのでマニュアル露出にしちゃうのも手だ。
色はもう、最近のカメラはオートホワイトバランスでもいいけれども、一般に雪は色温度がすごく高い。ホワイトバランスを「晴天」に合わせて露出補正なしで撮るとこんなである。
青いですな。でも冷たさとか荒涼感を出したいならわざと青くしちゃうのもいい。
特に夕刻。日が暮れるとぐわっと青くなる。急に青くなる。この青さがまたよい。晴天モードでちょっとマイナスの補正をかけて撮るとこれだけ雰囲気が変わる。寂寞感がより強くなる。
あえて青く撮る、というのもいい。
最後に神社と山に沈む夕日など。山村に神社は欠かせないわけで、やはりこれは撮っておきたい。
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