Kindle Fire HD 8.9――Amazon電子書籍端末ショーケース

往年の名機から最新のタブレットまで――古今東西の電子書籍端末をショーケース風に紹介する「電子書籍端末ショーケース」。ここでは、Amazonの「Kindle Fire」ファミリーの中でもっとも大きな8.9インチの画面を持つ「Kindle Fire HD 8.9」を取り上げる。

» 2013年05月31日 13時00分 公開
[山口真弘,ITmedia]

製品概要

 Amazonのカラータブレット「Kindle Fire」ファミリーの中でもっとも大きな8.9インチの画面を持つモデル。名称から分かるように「Kindle Fire HD」の大画面版という位置付けで、画面の左右に配置されたデュアルドライバスピーカーや、無線LANのデュアルアンテナの搭載、横向きでの使用を前提としたボディデザインなどは、7インチ版のKindle Fire HDの仕様を踏襲している。画面は1920×1200ドット(254ppi)の高解像度パネルを採用しており、高精細な表示が可能。

 Kindleストアで購入した電子書籍の閲覧のほか、Amazon MP3ストアで購入した音楽や、Amazon Android アプリストアからダウンロードしたアプリやゲームが利用できる。またこれらデータの購入だけにとどまらず、Amazon.co.jpでの買い物にも対応するなど、Amazonが提供するサービス全般をシームレスに利用できるよう設計されている。なお動画については、同社の動画配信サービス「Amazon Instant Video」が国内でサービスインしておらず、利用できない。

 ページめくりや各種メニューの操作はすべてタッチで行う。カメラはインのみでアウトカメラは非搭載。容量は16/32Gバイトの2種類が用意される。ラインアップはWi-Fiモデルのみで、海外で発表されているLTEモデルは国内では未発表。

スペックで見る「Kindle Fire HD 8.9」

メーカー Amazon
国内発売時期 2013年3月
発売時価格 2万4800円(16Gバイトモデル)、2万9800円(32Gバイトモデル)
専用/汎用 汎用
OS 独自(Androidベース)
OSバージョン 8.4.1
サイズ(※最厚部) 164(幅)×240(奥行き)×8.8(高さ)ミリ
重量 約567グラム
解像度 1200×1920ドット
ディスプレイ 液晶
カラー/白黒 カラー
画面サイズ 8.9インチ
通信方式 802.11 a/b/g/n
Bluetooth あり(A2DP)
内蔵ストレージ 16Gバイト(ユーザー利用可能領域は12.7Gバイト)、32Gバイト(ユーザー利用可能領域は27.1Gバイト)
メモリカードスロット なし
バッテリ持続時間(メーカー公称値) 10時間(無線LANオン)
タッチ操作 対応
対応フォーマット Kindle (AZW3), KF8, TXT, PDF, 保護されていないMOBI、PRC、DOC、DOCX、JPEG、GIF、PNG、BMP、HTML5、CSS3
コネクタ USB(microB)
電子書籍ストア Kindleストア
その他 海外での発売は2012年9月
最終更新日:2013年5月30日

写真で見る「Kindle Fire HD 8.9」

右60度傾斜外観 本体は横置き前提のデザイン。横置きの状態では画面下段の関連コンテンツは表示されない
本体を持った写真 約567グラムと、9〜10インチクラスのタブレットと比べると軽量
CDとの比較 面積はおよそB5サイズ相当。画面を縦向きにするとスライダの下段に関連コンテンツが表示される

単体正面 正面。戻る、ホームなどのインタフェースは物理ボタンではなく画面上のボタンとして提供される
左側面 左側面。スピーカーを備える
右側面 スピーカーと電源ボタン、音量大小キー、イヤフォンジャックを備える

上面 上面。特にボタン類はない
底面 底面。microHDMIコネクタ、microUSBコネクタを備える
裏面 裏面。滑り止めのラバー塗装が施されている

メイン画面 ホーム画面。最近使用もしくは追加したアイテムが画面中央のスライダと呼ばれる部分に並び、iTunesのカバーフローのようにぱらぱらめくって検索できる
コンテンツ表示画面 Kindleストアのトップページ。おすすめやブラウズ、カテゴリーなどが並ぶ
ライブラリ画面。クラウドもしくは端末上にあるコンテンツを切り替えて表示できる。リスト表示にも対応する

メイン画面 コンテンツを表示したところ。タップもしくはフリックでページめくりが行える。テキスト系のコンテンツについてはこのように左右のページに分かれず1つの大きな横長のページとして表示される
フォントサイズや行間、余白のほか、カラーモードの変更も行える

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