本大好き司書メイドの好感度を上げ、年に一度のデート権を得るべく繰り広げられるメイドたちのラブアタック。今日はサヤからの紹介です。
雪の予報に、道行く人が空を見上げるこの街に、メイドが営む私設図書館がありました。
そこには書架を守る司書メイドがいます。ほんわりおっとりした司書メイド ミソノに、淡い思いを抱くメイドもいるようです。
司書メイドの好感度を上げようと、今日もお気に入りの1冊を持って、書架にメイドがやってきます。
ミソノさん、これの名前、知ってますか?
これ……? あー! 食パンの袋をとめるプラスチックのあれね。
正解は「クロージャー」です! まあ知らなくても困らないし、名前を知ったいまも「食パンの袋をとめるやつ」と呼んでしまいますけどね。
当たり前といえば当たり前だけど、こういうものにもちゃーんと名前がついてるのねぇ。
この本には、ほかにも「みかんについてる白いスジ」や「お持ち帰りドリンクについてるふた」「ローマ法王がかぶっている小さい帽子と大きい帽子」といった、見たことはあるけど名前は知らないものの名前がたくさん紹介されています。
そういえば「みかんの白いの」なんて呼んでいたけれど、本当の名前が気になるわ。
みかんの皮と果肉の間にあるスジは、ラテン語で“白さ”を意味する言葉から“アルベド”というそうです。ちなみに皮に網目のように広がっている白い部分は「維管束」といいます。
ほかにもこの「アルベド」と「維管束」がいかに体に良いかや、みかんを缶詰にする時、どうやって「アルベド」を除去しているかなど、項目ごとに結構しっかりとした解説がされています。読むと「なるほどー」となること間違いなしです!
予想外にかっこいい名前が飛び出してきましたね! 物知りになった気分になれるわー。
知ったところで本当にどうにもならないし、知らなくても困らないのですぐ忘れてしまいまうんですけどね……。まあ話のネタにしたり、「あれの名前、○○っていうんだよ!」ってドヤ顔することくらいはできますかね。
とんでもない! 大きな図書館で子どもの利用者さんに「鼻の下のくぼみはなんて呼ぶんですか?」と聞かれて、一瞬固まってしまったことを思い出すわ。全く思ってもみなかった言葉で不意を突かれると、どきっとします。
ちなみに鼻の下のくぼみは「人中(じんちゅう)」と言うのよ。その言葉を知っているかどうかで、心の余裕度が違いますもの。司書として興味深いわ。しかもクイズ形式で「あれ」の名前がのっているのね。お友達とクイズにして遊んでも楽しそう。
ほとんどの人が名前を知らないであろうものばかりなので、いかにボケるかの勝負になりそうですけどね……。ちなみにみうらさんも答えを予想しているんですが、正答率はわずか12%です。
たしかに「印鑑の側面のくぼみ」とか、想像もつかないわ。
そうですよね。一生懸命ボケようとしてたり、想像もつかなくて考えるのを放棄してたりしてるんだなっていうことが、みうらさんの答えから伝わってきておもしろいですよ。みうらさんが苦労している様子を楽しむのも、この本の楽しみ方のひとつかもしれませんね。
一緒になって考えて悩んだり、著者の様子にくすりと笑ってみたり。疲れた脳にもするりと入り込んで楽しめそうね!
本への愛情、オススメの仕方が上手だとミソノの好感度アップ! それぞれミソノの心を占めている割合は……?
エリス:64% レイラ:98% サヤ:98%
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