東急百貨店は、インターネットギフトサイトを10月に開設した。ECサイト構築ツールを使い、HTMLの基礎知識を持つ担当者がテンプレートを使って簡単にサイトのデザインを変更できるようにした。
東急百貨店は、10月に開設したインターネットギフトサイト「東急百貨店ネットショッピング」を、アイティフォーのEC(電子商取引)サイト構築ツール「アイティフォレック2.0インフィニティー(ITFOReC2.0∞)」で構築した。製品を提供したアイティフォーが11月20日に発表した。
ITFOReC2.0∞は、HTMLの基本的な知識があれば、Webページのテンプレート(ひな形)のデザインを、担当者自身が手軽に変更できるのが特徴。あらかじめ作成したテンプレートに、専用のデータベースからデータを取り込んで、自動的にWebページを作る機能を備える。
インターネットバンキングや銀行、郵便局のATM(現金自動受払機)から支払いができるサービス「Pay-easy」にも対応。振込先の口座番号を入力せずに手続きができるほか、夜中や休日でも即時に支払いができる。ECサイトにクレジット番号を入力したくないというユーザーの要望を満たせる。
半角入力した文字を全角に直したり、住所から郵便番号を逆検索したりできるようにするなど、ユーザービリティも改善。2009年5月には、入力した受注データを自動的にPOS(販売時点管理)に取り込み、同時にWebサイトを更新できるようにする予定だ。
アイティフォーによると、東急百貨店がITFOReC2.0∞を採用した理由として、ほかの百貨店での導入実績や構築におけるコスト効果が期待できることが挙がった。従来テンプレートの変更には、HTMLファイルにさまざまなプログラムを埋め込まなければならず、プログラムの発注を外部に委託する必要があった。この部分のコストを削減できるとしている。
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