AMD、製造部門を分社化――新会長を指名

ヘクター・ルイズ氏はAMDの会長職を退き、新会社の会長に就任する。

» 2009年03月04日 07時49分 公開
[ITmedia]

 米AMDは3月2日、半導体製造部門を分社化する戦略的契約「Asset Smart」を、Advanced Technology Investment Company(ATIC)およびMubadala Development Company of Abu Dhabiと締結したと発表した。ATIC、Mubadalaともに、アラブ首長国連邦の1つアブダビ首長国が所有する投資機関。

 新会社「The Foundry Company(仮称)」は、AMDの製造施設、知的財産、従業員、また負債約11億ドルを引き継ぐ。ATICは新会社の株式を14億ドルで取得。新会社の資産価値は約43億ドルという。新会社の株式は、AMDが34.2%、ATICが65.8%所有する。新会社は今週中に立ち上げられ、その際に正式名称およびVI(Visual Identity)を発表する見込み。

 新会社の取締役会長にはヘクター・ルイズ氏が就任する。同氏はAMDのCEOを2002年から昨年7月まで、また会長を2004年から務めてきたが、このほど会長を辞任した。

 またAMDは、ルイズ氏に代わる新会長として、2003年から同社取締役を務めているブルース・クラフリン氏を指名した。クラフリン氏はIBM、Digital Equipmentの取締役を経て、2006年まで3ComのCEOを務めた。AMDの取締役会はまた、MubadalaのCOO(最高執行責任者)アル・モカラブ氏を、取締役に迎えている。社長兼CEOのダーク・メイヤー氏は現職にとどまる。

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