VMware、SpringSourceを約4億ドルで買収PaaSソリューション開発

VMwareはこの買収により、クラウド環境でアプリケーションの構築から運営までを提供するPaaSソリューションの提供を目指す。

» 2009年08月11日 13時17分 公開
[ITmedia]

 米VMwareは8月10日、Javaアプリケーションフレームワーク「Spring Framework」を提供する米SpringSourceを買収することで合意に達したと発表した。買収は現金と株式、ストックオプションで行われ、総額は4億2000万ドルに上る。既にSpringSourceの株主の承認を得ており、2009年第3四半期に完了する見込み。

 SpringSourceは2004年創業の非公開企業で、オープンソースベースのWeb開発アプリケーションなどを手掛ける。VMwareのリリースによると、同社のSpring Frameworkを世界中の200万人もの開発者が利用しているという。またSpringSourceはオープンソースのサーブレットエンジン「Apache Tomcat」の開発に中心的にかかわっており、ここ2年間のバグフィクスの95%以上が同社によるものだとしている。

 この買収により、VMwareはSpringSourceとともに、プライベートクラウドおよびパブリッククラウドで稼働するPaaS(サービスとしてのプラットフォーム)の統合ソリューションを開発する計画だ。SpringSourceはVMwareの1部門として編入され、同社CEOのロッド・ジョンソン氏が同部門を率い、VMwareのポール・モリッツCEOの直属となる。

 ジョンソン氏は公式ブログでオープンソースコミュニティーに対し、「われわれは今後もオープンソースに貢献し続けるし、必要に応じて投資を拡大する」と語った。VMwareのスティーブ・ヘロッドCTO(最高技術責任者)も公式ブログで「われわれのオープン性へのコミットメントは今後も続くしより拡大する。Spring Frameworkは今後もオープンでポータブルなものであり続ける」とコメントしている

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