IP電話サービスのSkypeが企業向け通信サービスのAvayaと戦略提携を結び、ユニファイドコミュニケーションサービスを提供する。
ルクセンブルクのSkypeと米Avayaは9月29日(現地時間)、企業向けコラボレーションサービスに関する戦略的提携を結んだと発表した。
提携の第一段階として、10月から米国のAvayaユーザー企業がSkype Connectを利用できるようにする。Skype Connectは、VoIPの通信プロトコルSIP(Session Initiation Protocol)を用いてSkypeを既存の企業PBXに統合するサービス。この提携により、AvayaのユーザーはAvayaのセキュリティおよびコンプライアンスコンポーネントを維持しながら、通常の電話機を使って国内および国際電話をかけることができるようになる。
2011年下半期に予定している第二段階では、米国内の両社のユニファイドコミュニケーション(UC)サービスを統合し、AvayaとSkype双方のユーザーがプレゼンス機能やチャット、ビデオ会議を利用できるようにする。例えばAvayaのコールセンターシステムを利用している企業は、エンドユーザーにSkypeを使っての問い合わせサービスを提供できる。
Skypeは現在、NASDAQ上場を計画しており、ビジネス市場への参入を目指している。一方Avayaは9月にCiscoに対抗するビデオ会議ソリューション群を発表するなど、UC市場でのシェア拡大を狙っている。両社はともに投資会社Silver Lakeから出資を受けている。
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