Googleがメディア向けにChrome関連イベントの招待状を送っている。Chrome OS搭載NetbookとアプリストアChrome Web Storeの立ち上げの発表が行われるとみられている。
米Googleは12月7日(現地時間)にイベントを開催し、待望のChrome OS搭載Netbookを披露するようだ。
Chrome OSは、同社のWebブラウザ「Google Chrome」をベースにしたプラットフォームだ。Google ChromeはWebブラウザ市場でシェアを伸ばしており、米Net Applicationsによると、そのシェアは9.27%という。
GoogleはChrome OSをNetbookなどのキーボード付きマシンで稼働させる意向で、数秒で起動する同プラットフォームを米MicrosoftのWindows、米AppleのMac OS、Linuxに代わるPC向けOSにするつもりだ。
同社は12月3日遅く、eWEEKにChrome関連イベントの招待メールを送ってきた。そこにはただ、「12月7日、サンフランシスコにおいてChrome関連のエキサイティングなニュースを発表する計画です」とだけある。
米Engadgetなどの技術系ブログメディアは、このイベントでGoogleはChrome OSを搭載した自社ブランドNetbookと、恐らくはChrome Web Storeの正式立ち上げを発表するだろうと書いている。Chrome Web Storeとは、同OS向けWebアプリを展示・販売する開発者向けのアプリストアだ。
Engadgetによると、このNetbookは米IntelのAtomを搭載し、「一般市場向け端末ではなく」Googleの社員とその友人や家族向けに約6万5000台だけ提供されるという。
Chrome OSはごく初期のβ段階で、まだ一般消費者向けにはなっていない。Engadgetは、Chrome OS搭載Netbookのキーボードとされる画像も掲載している。
Googleは2009年11月にChrome OSをオープンソースで公開した。当時の目標では、Acer、ASUS、Hewlett-Packard(HP)、Lenovo、東芝などのパートナー企業からChrome OS搭載マシンが2010年のホリデーシーズンに間に合うタイミングでコンシューマー向けに登場することになっていた。
コンシューマー向け電子端末販売の書き入れ時であるブラックフライデーは、Chrome OS搭載端末が登場することなく終わった。
Googleのエリック・シュミットCEOは11月15日に開催されたWeb 2.0 Summitで、Chrome OSは数カ月後にNetbookに搭載して一般に公開すると語った。
Googleは明らかに社内でChrome OS搭載Netbookのテストを行っており、7日のサンフランシスコのイベントで同社のエンジニアがこれを披露するだろう。Chrome OS搭載Netbookの一般消費者向け提供は2011年になるとみられる。
同端末が市場にどう受け入れられるかは注目すべきところだ。AppleのiPadや韓国のSamsung製Galaxy TabなどのAndroidベースのタブレットは2010年下半期、PCやNetbookのシェアを侵食している。
気になるのは、一般消費者はいつChrome OS端末を入手できるのか、そして、それらの端末はタブレットのせいでニッチな製品という地位に追いやられることになるのか、ということだ。
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