4000万件のレセプトデータから保険者が要望するデータを抽出できるシステムを実現した。
沖縄県国民健康保険団体連合会が「国保連合会ポータルサイト」の構築にあたり、日本マイクロソフトのBIソリューションを採用した。日本マイクロソフトが5月17日、発表した。
沖縄国保連合会は、県内43市町村などの保険者とともに国保事業に従事する団体。保険者の要望に積極的に応えられる環境づくりを推進するために、「国保連合会ポータルサイト」を構築、提供している。同ポータルサイトの構築ではWebブラウザ上でMicrosoft Excelのファイルを閲覧できることや、Excelからのデータ分析やレポーティングサービスなどBIに必要な機能が最初から搭載されているなどの理由により、Microsoft SharePoint Server 2010 と Microsoft SQL Server 2008 R2を採用した。
システムの構築で、従来は数カ月かかることもあったという保険者の要望に応じたデータの抽出・提供が、数日でできるようになったほか、5年分、約4000万件のレセプトデータから保険者自身が簡単にデータを閲覧・加工・分析できるようになった。これによって事務処理が効率化され、今後は医療費の適正化や保険事業活動の充実などへの貢献が期待されているという。
沖縄国保連合会 情報・介護課 福地健一課長は、「BI環境の実現で、保険者とのデータ共有が一歩前進したことは、非常に大きな意味を持っている。保険者の要望にきめ細かく、迅速に応えられるようになったことで、より一層の信頼関係を築いていけるものと期待している」と述べている。
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