予算管理アプリで事業計画編成の効率化を実現、中外製薬導入事例

中外製薬はオラクルの予算管理アプリケーションを導入し、製品別損益構造と製品ライフサイクル全般における収益とコスト構造の可視化を実現した。

» 2013年10月17日 15時55分 公開
[ITmedia]

 中外製薬がOracleの予算管理アプリケーション「Oracle Hyperion Planning」を導入し、管理会計基盤を構築した。日本オラクルが10月17日に発表した。

 中外製薬では経営管理の一環として、中長期的な視点に基づいて企業価値の向上を図る「Value Based Management」を取り入れている。同社は、市場のニーズや事業環境の変化に柔軟に対応しつつ、経営資源の最適な配分を実現するため、月次製品別損益と個々の製品のライフサイクル全般における損益を可視化できる経営管理システムを必要とした。今回、構築されたシステムには経営環境に応じて管理要件を柔軟に変更できる点や優れた操作性、導入実績などからOracle Hyperion Planningを採用したという。

 Oracle Hyperion Planningの導入で中外製薬は、主要21製品とこれら製品群の500以上の適応症などを軸とした製品別損益構造を可視化できた。さらに、研究開発からライフエンドにいたるまでの製品ライフサイクル全般における収益とコスト構造の可視化も実現した。

 新システムにより、事業計画編成の効率化と精度の向上に加え、シミュレーション機能を活用した戦略的な経営上の意思決定に資する財務データの作成も可能にしている。また、既存の財務システムからデータを効率的に収集し、タイムリーな経営情報の提供およびデータの正確性と可視性も実現したとしている。

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