三井住友信託銀行、膨大なリスクデータの分析基盤として「Oracle Exadata」を採用

三井住友信託銀行は、データの即時性、正確性が求められる経営管理業務の基盤として、オラクルの「Exadata Database Machine」を採用した。

» 2017年07月06日 10時00分 公開
[金澤雅子ITmedia]

 三井住友信託銀行は、リスク管理業務の高度化に対応するデータベース基盤として、オラクルの高速データベースマシン「Oracle Exadata Database Machine(Oracle Exadata)」を採用した。

 常にグローバルな規制への準拠が求められる銀行業界では、リスク管理業務をはじめとする経営管理業務で利用するデータの即時性、正確性が求められる。三井住友信託銀行では、このニーズを満たすため、大規模データベースインフラの構築に取り組んでおり、大量のデータ収集や高速処理を行える高性能なシステムを必要としていた。

 今回、高度なデータベース基盤を迅速かつ確実に構築することを目的に、Oracle Exadataを採用。採用にあたって、従来は月次で行っていた大量データのバッチ処理を日次で行える高い処理性能や、将来の機能拡大を視野に入れた拡張性の高さを評価した。

 また、併せて導入するデータベース管理システム「Oracle Database 12c」のマルチテナント機能による運用管理の高さも評価ポイントになった。取り扱うデータの種類や対象範囲が多岐にわたり、開発規模が大きいため、開発環境にマルチテナント機能を活用し、プライベートクラウドとして構築するという。工程ごとに速やかに環境を構築、管理できる柔軟性によって開発プロセスの効率化を見込んでいる。

 今回の導入に伴い、バックアップ基盤として、エンタープライズストレージシステム「Oracle ZFS Storage Appliance」も採用。また、データベースセキュリティ製品「Oracle Advanced Security」でデータベースの暗号化を実装することも検討しているという。

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