「トカゲのシッポ切り」と同じ意味で爬虫類を比喩に使った英語の慣用句はなく、「他人の罪を背負わされる」という意味では“scapegoat”とか“left holding the bag”といいます。ここでいう“bag”は、盗「品を入れた袋」を指し、複数の強盗犯が仲間の1人に「ブツ」を入れた袋を持たせ、そいつが捕まる間に他の連中は逃げおおせるさまから、「カバンを持たされる」ことが「全ての罪を負う」ことを意味するようになりました。
ゆえに“cut off the lizard's tail”と言っても通じませんが、爬虫類を使った英語表現には“lounge lizard”というのがあります。これはバーや社交界をうろつく、いわゆる「逆タマ」を狙う男のこと。この表現は女性に対して使うことはなく、女性の場合は“gold digger”といい、意味は「金を掘る」、まさに玉の輿を狙う女性のことを指します。