「自分にしかできない仕事」の作り方ディルバート(608)

「仕事は自分で作るもの」との説がありますが、ウォーリーの場合、その作り方もやっぱり独特のようで……

» 2019年06月13日 07時00分 公開

わが社の新システムの導入は破滅的状況ですよ


全部解体して、はじめから構築しなおさなければダメです


それを担当できる唯一の人材は、私です


しかし、業務の重要性からして、昇給と昇進の確約をいただかないとできません


そもそもお前がその惨事の原因じゃなかったか?


その通り。だからこそ、直し方を知る唯一の人材も私なのです


お前、わしを脅しているのか?

いや、そんなことはありません


お前の失敗に褒美を与えていることにならんかね?

悪く捉えるのはやめましょうよ


  


 ウォーリーのあまりにも素晴らしい屁理屈に、返す言葉もありません……。

 “from scratch”とは「最初から」「一から」という意味。“scratch”はそもそも「ひっかく」という意味ですが、なぜそれが「はじめから」という意味になるのかというと、18世紀からスポーツ界で、スタートラインを文字通り土に「引っ掻いて書いた」ところから、“from scratch”が「はじめからやる」という慣用句として使われるようになりました。

 “blackmail”の語源は定かではないそうですが、現在「郵便」を意味する“mail”が、古くは農民が支払う「家賃」「税金」のことを指し、銀貨などで払えた場合は“white mail”、現金がなくて家畜や農作物で支払うことを“black mail”といっていました。そして、あくどい領主が金のない農民から必要以上に貢ぎ物を求めたところから、現在の「ゆすり」「脅し」という意味を持ったという説があります。

[翻訳・解説:Yvonne Chang]


photo 職場のバトルファイターたち! 「ディルバート」連載一覧はこちらから

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

注目のテーマ