……それに、お前がやるべきことは……
(ディルバートのスマホが鳴る)
お前、スマホをチェックしたな?
ボスがリスを探すのを、ただ黙って眺めるべきだったとでも?
「プリンタの上にリス」より「足元にゴキブリちゃん」の方が、“目くらまし”のインパクトがあったりして!?
「目くらまし」を表す表現には、“diversion”や“smoke screen”などがあります。
“smoke screen”は、「煙幕」のことで、「煙を使ってこちらの動きを相手から見えなくする」意味の軍事用語から、「真の意図を隠すための偽装」のことを指すようになりました。また“His campaign promises were just a smokescreen to hide his poor moral conduct.”(彼の選挙公約は品のない行動を隠す目くらましにすぎない)のように、単語を分けずに“smokescreen”とするときもあります。
また、「人の気をそらしたり、惑わせたりするような情報」というニュアンスの「目くらまし」のことを“red herring”といいますが、これは文字通りの「赤いニシン」という意味ではなく、「ニシンの燻製」のことです。猟犬の訓練に臭いが強い燻製ニシンを用いたところから、「相手の気を散らして惑わせるもの」という意味で使われるようになりました。
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登場人物紹介:ディルバート [Dilbert]
主人公のディルバートは独身エンジニアです。作者のスコット・アダムス氏がこのマンガシリーズを最初に紹介した文章では、「30歳くらいで、カリフォルニア北部のとあるハイテク企業に勤務している」となっています。
登場人物紹介:ボス [Pointed-haired Boss]
頭髪がとんがっていることから“pointed-haired boss”と呼ばれるボス。上司の悪いところを全部兼ね備えたすごい人です。公式解説によると、「生まれつき意地悪であざといわけではなく、努力してそうなった」とのこと。
登場人物紹介:ウォーリー [Wally]
ウォーリーはディルバート同じ部署で働くエンジニア。ディルバートと同じように、自分も昇進できないことはよく分かっていて、そのせいか会社への忠誠心はゼロ。仕事をできるだけサボることをいつも楽しみにしています。
登場人物紹介:ドッグバート [Dogbert]
ドッグバートはディルバートと同居している犬です。子犬の頃、収容所にいたところをディルバートに拾われたのです。ディルバートのぐちを聞いていることはありますが、大して恩義を感じているような素振りはありませんし、飼い主だとも思っていません。
登場人物紹介:アリス [Alice]
アリスは部署で唯一の女性エンジニア。作者のスコット・アダムス氏によると、パシフィックベル時代にアリスと同じようなヘアスタイルの女性の同僚がいて、その人がモデルになっているそうです。
登場人物紹介:アシュック [Asok]
アシュックはインターン。つまり学生なのですが、インターンシップでこの会社に勤めています。アショックは頭のいい好青年ですが、企業の現実や社内政治のことがまったく分かっていないため、からかわれたり、損をしたりしています。
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