「μ-40 DIGITAL」(以下、μ-40)を手にしたとき「これのどこがμ DIGITALやあ」と思ったのは、「μ-10 DIGITAL」から「μ-mini DIGITAL」(以下、μ-mini)と(さらには銀塩のμシリーズも)丸みを帯びた流線型というイメージが強くあったから。
でも考えてみたらμシリーズの基本は「生活防水のコンパクトカメラ」であって、丸い形をしている必然性はないのであった。もちろんμ-40も生活防水のコンパクトデジカメなのでやはりμなのである。
どちらかというと、μ-miniが機能性能より個性的なデザインの面白さがウリだったのに対し、μ-40はオーソドックスなスタイルで、よりコンサバな層を狙った製品といえる。
μ-40はちょっとずんぐりしたシンプルなスタイルのデジカメ。ウリは2.5インチのデカ液晶とシンプルな操作で、大きな液晶を見ながら簡単に写せるデジカメに仕上がっている。
上部の電源スイッチを入れると、レンズカバーが少しだけひっこんで奥にスライドし、レンズが飛び出てくる。μ-miniと同じ機構のレンズカバーであるが、一瞬でレンズが出てくる速さがたまらない。起動はおよそ1.2秒。沈胴式でこれは快適だ。
レンズは35〜105ミリ相当の3倍ズームで明るさはF3.1〜5.2。ちょっと暗いのが残念なところ。CCDは1/2.5インチの500万画素となっている。
撮影距離はマクロモードで20センチまでしか近寄れないが、スーパーマクロモードになると7センチまで寄れる。7センチといってもスーパーマクロ時はズームが「テレ端固定」になるので、かなり拡大できると思っていい。ワイド端固定のスーパーマクロ機能はよく見るが、μ-40はテレ端マクロなのである。どちらがいいかはまあその人の撮り方次第なので何とも言えない。
ISO感度はオートか64〜400。プログラムAEでオートだとあまり自動増感してくれないので、簡単にISO100で1/2秒なんてことになる。ある程度暗いときは手動でISO200に上げるなどの工夫をしたいところだ。
ホワイトバランスはオートか6種類のプリセット。蛍光灯が種類に応じて3つ用意してあり、白色、昼白色、昼光色と使い分けられる。
そのほかに、露出補正や測光パターンもいじれるが、基本的には、プログラムオートとシーンプログラムの組み合わせで使うシンプルなデジカメ。
モードダイヤルも静止画・動画・再生の3ポジションであり、静止画モード時に円形の十字キーを上に入れるとシーンプログラムが動作する。
シーンモードは19種類。人物や風景、セリフポートレートのほか料理や夕日、キャンドルなどバリエーションは豊かで、各シーンごとにその解説が表示されるのが便利だ。水中用モードや連写してから気に入ったカットを選ぶという「ショット&セレクト」もある。こういう親切さは歓迎したい。
で、肝心の画質。
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