「L-500V」は有効画素数500万画素の1/2.5インチCCDに光学3倍ズームレンズを搭載している。同社のコンパクトデジタルカメラは複雑な機能を省き、シンプルで使いやすいのが特徴であるが、L-500Vでも同様に大変シンプルである。
オート撮影モードではフラッシュとマクロ、セルフタイマー以外は設定できず、画像解像度すら自動である。マクロなどの機能は、アイコンの記載された方向に十字キーを動かすだけで設定できる。
そのためオート撮影モードの場合、メニューで設定する項目はなく、「MENU」ボタンを押しても設定メニューは表示されない。電源とシャッター、ズームだけを操作すればよいので、カメラをほとんど使ったことがない人でもすぐに使えるだろう。
マニュアル撮影モードでは、露出補正やホワイトバランス、画像サイズなどが設定できる。シーンモードもマニュアル撮影モードのMENUから設定する。シーンモードは「風景」、「ポートレート」、「夜景風景」、「夜景ポートレート」の4種類とシンプルだ。シーンモード選択中でも露出補正やホワイトバランスの変更ができるので、自分のイメージに合わせて撮影できる。
ただ、シャッター速度優先モードがなく、シーンモードにもシャッターを高速で撮影するモードがないので、動きの速い被写体を撮るのは苦手なようだ。撮影感度をISO400相当に設定するくらいしか操作ができないので、できれば動きの速い被写体を撮影するモードがあるとよかった。
このほかに撮影モードは連写と動画撮影がある。これらの撮影モードは本体上部にあるモードダイヤルで設定する。連写モードはマニュアル撮影モードで連写できると考えればよい。そのため、連写モードで夜景ポートレートを選ぶと連写はフラッシュのチャージを行うため、3秒に1枚程度となる。
メニューは1画面で収まる程度と、最近のデジタルカメラとしては操作を非常にシンプルにしている。初心者をターゲットに、操作性をできるだけ分かりやすくしようとした結果であろう。
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