こういう花の写真は、光の当たり方や花がきれいに見える角度を考えて撮るわけだが、そうするとアングルによってはファインダーをのぞき込むために腰をかがめたり無理な姿勢になったりしなきゃいけなくなる。そういうとき、ライブビューを使ってみるといい。
こういう写真を撮るとき、じーっとタイミングを見計らってファインダーをのぞいていると結構腰が疲れて大変。ライブビューを使うとカメラからちょっと離れてモニタを眺められるので、楽な姿勢で撮れて非常にありがたい。
もうひとつ、ライブビュー時のマニュアルフォーカスがなかなか便利なのである。
マクロ撮影はピントが非常にシビアなので、こういうケースだと、こっちがピントを合わせたい位置と、カメラが判断してピントを合わせた位置が微妙にずれるだけで、狙った写真にならない。
かといって、ファインダーをのぞいてのマニュアルフォーカスは……ファインダーが大きくて明るいハイエンド機ならともかく、初級〜中級向けのカメラでは合わせづらい。
ライブビューを使えば(機種にもよるので一概にはいえないけれども)、画面の一部を拡大して、それを見ながらピントを合わせられるので、意外に狙ったところに合わせやすいのだ。
今回使ったニコンの「D90」は3インチのモニタを持ち、ライブビュー時は十字キーでピントを合わせたい枠を動かして、そこを拡大表示してピント合わせができる。そうすると、間違って手前の花にピントが合ったりしないのである。
これはマニュアルフォーカスで合わせた写真。
特にこういう構図で、虫の顔にピントを合わせたいというときは、マニュアルフォーカスが必要になる。
「一眼レフでライブビューなんて」って思った人は、一度使ってみるといい。タイムラグがある分、普段の撮影には向かない面もあるけれども、三脚を使ったマクロ撮影時にはなかなか有効なのだ。
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