C8000シリーズは、型番から想像できるようにREGZAのエントリーモデルにあたる。録画機能や超解像技術は搭載されず、デジタルチューナーもシングル構成(デジタル3波+アナログ地上波)。ただし、120Hz駆動の液晶パネルを搭載するとともに、1画素単位で動きベクトルを検出して高精度の中間フレーム生成を行うなど、「最上位モデルのZシリーズと同じ動画応答性改善技術を盛りこんだ」(同社テレビ事業部グローバルマーケティング部の伊藤正之部長)。
注目の省エネ液晶パネルは、新しい光学フィルムの採用による発光効率のアップが省エネ化の大きな要因。従来は液晶パネルでは遮られてしまっていた垂直方向の偏光を水平方向の偏光に変換することで、バックライトの光を効率よく液晶パネルに当てる。
これにより、42V型と37V型では蛍光管の本数を従来の18〜20本から12本へ削減。1年前の同社製品(CV500シリーズ)に比べて19%から29%の年間消費電力量削減が可能になったという。とくに42V型モデルは、3月4日現在の倍速タイプでは業界トップの127kWhを実現した。
「高画質化を推進しながら、環境負荷のレベルを下げること。楽しみを増やしながら、環境配慮ができること。それが<レグザ>の考える一歩進んだエコ」(大角氏)。
また、C8000シリーズには、Zシリーズにもまだ搭載されていない新機能が盛りこまれている。それは、HDMI入力を高速化する「InstaPort」(→HDMIの“切替”を速くする「InstaPort」とは?)。1月のInternational CESで発表されたREGZAの北米モデルに続き、他社に先駆けて採用された。
会場の一角に展示されていた“HDD内蔵”の試作機は、現在の「H7000シリーズ」に相当するエントリーモデルだ。ボディーデザインはC8000シリーズと共通で、フロントパネルの一部が色違いになる程度。また、録画中の裏番組視聴のため、デジタルチューナーはダブル構成となる。それ以外の仕様に関しては、HDD容量などを含め未公表となっている。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR