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シャープ、新世代の液晶テレビ「LED AQUOS」発表(2/2 ページ)

» 2009年09月29日 16時17分 公開
[芹澤隆徳,ITmedia]
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新しい画質調整機能

 自動画質調整機能も新しくなった。9月発売の「DX2シリーズ」に採用した「ぴったりセレクト」を進化。テレビに搭載した明るさセンサー(RGBセンサー)により、部屋の明るさや照明の色味を検出すると同時に、視聴している番組の映像をリアルタイムに分析して映像と音を最適化する。またBD/DVDディスクの区別や記録状態、外部入力信号も判別して“オススメの設定”に切り替える仕組みだ。

 「従来の照度センサーは、環境光が蛍光灯か、電球かで感度が異なっていた。特定の波長成分を取り込むため、電球が明るく検出される傾向があった。そこで今回は、まず光源を判別し、それぞれの変換係数をかけることでバックライト制御を細かくしている」。従来機と比較すると、50ルクス以下の明るさでも自動追従が働くようになったほか、ホワイトバランスも6500ケルビン(低)〜1万2000ケルビン(高)と調整範囲を広げている。

photophoto 「好画質(こうがしつ)センサー」の設定画面。映画やスポーツなど3つのジャンルそれぞれのサンプル画像を表示。ユーザーが好みの画像を選ぶ

 ユーザーの好みに合わせた画質や音質に調整する「好画質(こうがしつ)センサー」も新搭載。初期設定時に番組ジャンル(映画など)ごとにサンプル画像を3つ表示し、ユーザーに好みの画像を選ばせる。この結果をぴったりセレクトの画質調整に反映するという。「テレビを視聴する時間や場所、コンテンツを問わず、自分専用に調整された画質を楽しめる」(同社)。

包み込むスピーカー

 デザインは、従来通りインダストリアルデザイナーの喜多俊之氏が担当している。同じく喜多氏デザインによる壁寄せスタンド(AN-WS50)もオプションとして提供する。

photo 喜多俊之氏デザインによる壁寄せスタンド(AN-WS50)と46V型の組み合わせ例

 外観上の大きな変化は、画面の両サイドから下部までをぐるりと囲むように配置されたスピーカーシステムだ。46V型以上の3モデルには、2.1チャンネルのARSS(Around speaker system)を搭載。3Way6スピーカーにシャープお得意のフルデジタル1ビットアンプを組み合わせた(40V型は3Way5スピーカー)。画面の左右には、音が画面前方に定位することを狙って指向性の高いツィーターを配置。また画面下部には2つのウーファーユニットを向かい合わせに配置して余分な振動を抑える「Duo Bass」(デュオバス)を搭載している。

photophoto 2つのウーファーユニットを向かい合わせに配置して余分な振動を抑える「Duo Bass」をテレビでは初めて搭載した

 HDMI CECを利用する連携機能「AQUOSファミリンク」も進化した。新たに、テレビの視聴画面を縮小表示し、余った領域にレコーダーなど周辺機器の操作パネルを表示する操作システムを採用。テレビのリモコン1つでさまざまな連携操作を可能にした。なお、HDMI入力は全サイズで3端子を搭載している。

photophoto 「AQUOSファミリンク」の操作画面(左)と毎日新聞をテレビ画面で閲覧しているところ(右)

 ネットワークサービスでは、「アクトビラ」「ひかりテレビ」などに加え、新たにテレビ画面上で新聞紙面を閲覧できるサービスが加わった。これは、毎日新聞およびNTTコミュニケーションズが実施する共同実証実験として提供されるもの。当日と前日の朝刊から一部(1面、2面、社会面など)を拡大表示して読むことができるほか、主なトピックの音声読み上げ、バックナンバー、号外ピックアップといった機能も提供する。実証実験期間として、今後半年間は無料で閲覧できるが、その後のサービス形態については今後検討を進めるという。

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